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2012 Fiscal Year Research-status Report

オフライン行動履歴を事後検証可能かつ安全にクラウド上に記録し活用する技術の開発

Research Project

Project/Area Number 24700058
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

酒井 正夫  東北大学, 教育情報基盤センター, 准教授 (30344740)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2014-03-31
Keywordsクラウドストレージ / 秘密分散共有 / 暗号化
Research Abstract

本研究は,オフライン行動履歴を事後検証可能かつ安全にクラウド上に記録し活用する技術の開発を目的としており,具体的には,新しいプロトコルの開発とその安全性の理論的裏付けを行うこと,さらに,計算機シミュレーションによるその有効性の検証と評価を行う計画であった.
そこで,平成24年度は,はじめにオフライン行動履歴を安全かつ効率的に収集・記録するための最新技術の収集と調査をあらためて行った.その結果,「クラウドストレージと保存データの秘匿性を担保する技術(暗号化や秘密分散共有など)を併用利用するのが一般的であること」,また,「保存データの秘匿性を担保する技術については既に熟成されてきていること」,さらに「法人向けにはそのための具体的な製品・サービスが提供さいれているが,一般ユーザ向けには実用的かつオープンな製品がまだ存在しないこと」が判明した.
そこで,本研究の方針を,クラウドストレージと保存データの秘匿性を担保するための具体的なアプリケーションソフトウェアの開発を優先的に行うことに変更し,10月よりその仕様策定やコーディングを担当する学生スタッフ2名を採用し,週1回2時間の頻度で定期的に意見交換会を行った.
これまでに,要件定義と開発環境の決定が完了している.具体的には,汎用のクラウドストレージを複数束ねデータを分割して保存する.保存データの冗長性と秘匿性は,データ分割の際に「秘密分散共有プロトコル」または「AES暗号化+RAID」を用いることで担保する.開発言語には,MS-Windows OSでの動作と性能を優先し「C#」を利用する方針である.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

オフライン行動履歴を安全かつ効率的に収集・記録するための最新技術の収集と調査を行った結果,クラウドストレージにデータを安全に保存するための一般ユーザ向けかつ実用的かつオープンな製品がまだ存在しないことが判明したため,本研究の優先度を,そのためのアプリケーションソフトウェア開発に振り向けたことが「やや遅れている。」理由である.
ただし,平成24年度に実施したアプリケーションソフトウェアの要件定義は,最初の計画にある「収集・記録・使用に適したオフライン行動履歴のデータ構造と操作プロトコルの検討」と「事後の検証とキーワード検索が可能な暗号データとして行動履歴を記録する技術の開発」の実施において有益であり,まったく計画と違うという訳ではない.

Strategy for Future Research Activity

平成25年度は,5月末までにアプリケーションソフトウェアの仕様策定を完了し,その後,実際にコーディングを行う予定である.また並行して,「収集・記録・使用に適したオフライン行動履歴のデータ構造と操作プロトコルの検討」と「事後の検証とキーワード検索が可能な暗号データとして行動履歴を記録する技術の開発」を行う.
完成したアプリケーションソフトウェアはインターネットで公開する予定である.また,その有効性と性能を評価し,平成26年度1月に開催予定のSCIS 2014(暗号と情報セキュリティシンポジウム)で発表する予定である.

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

アプリケーションソフトウェアの完成を最優先とするため,仕様策定とコーディングを担当する学生スタッフの謝金に重点的に使用します.また,開発支援のためのソフトウェアの購入費とクラウドストレージ環境の契約料にも使用します.さらに,SCIS 2014への出張費に使用する予定です.

URL: 

Published: 2014-07-24  

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