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2013 Fiscal Year Research-status Report

人物・環境センシングの稼働時間拡大に向けた街規模センシング可否マップの構築

Research Project

Project/Area Number 24700062
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

榎堀 優  名古屋大学, 情報科学研究科, 助教 (60583309)

Keywordsユビキタス / クラウドセンシング / ライフログ / ライフログ統合 / 省電力
Research Abstract

本研究は、複数人のセンサログ・ライフログの統合により、個人単位では無く、街規模の統合センサログ・ライフログを構築することを目的としている。加えて、その街規模のセンサログ・ライフログを活用してセンシングの省電力化の実現を目指している。研究項目は3つあり、「複数人のセンサログ・ライフログの統合」「街規模マップのブートストラップ的構築」「街規模マップの省電力への応用」である。前段階として、「個人ログの解析」がある。
複数人ログの統合については、まず前段階として個人ログ解析の省力化を検討した。その後、収集できるセンサデータ規模の縮小が発生したため、2014年はWi-Fi電波強度ログに絞り検討し、ノイズデータの影響を抑制して少数回の観測でも動作するWi-Fi電波強度ログ分析アルゴリズムとして、「レイリー分布を用いたWi-Fi電波強度分布に基づく少数標本時位置推定」を研究開発した。一方で、旧来の計画では既存アルゴリズムを流用する予定であった基礎部分を新たに開発する必要に迫られたため、複数人データの統合に関する研究は2015年への継続課題となった。
街規模マップの構築のために、2012年度に10名分10日間の日常行動データが収集済みである。2013年度に他プロジェクトと連携して追加データを取得予定であったが、残念ながら諸般の事情により実施できなかった。現在の規模は街規模とは言えず、区ないし町内規模に留まっている。補完のため、2014年度における追加取得、および、他大学などが収集したデータの活用を検討している。
マップの省電力化への応用としては、検討段階に無く、未着手である。進捗を踏まえつつ、既存の有力手法の応用も視野に入れつつ、街規模マップの有用性検証における利用を検討する。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

2013年度開始時に報告したように、応募時に連携予定であった愛知県重点研究プロジェクトにおけるデータ取得実験の開始が遅れ、2013年を通して引き続き連携可能かどうかを模索していた。結果として、データ取得実験は開始されたが、諸般の事情からウェアラブル型デバイスについては、2013年度後半になっても開始の目処が立たなかった。その結果、関連する研究進捗に遅れが発生している。
遅れが発している研究要素は、多様な年齢・生活形態・生活範囲の被験者から、スマートフォンのセンサデータを収集するという部分である。2014年度でも連携予定のプロジェクトではウェアラブル型のデータ取得実験は実施できない可能性が高くなった。ウェアラブル型のデータ取得実験は2015年度になってしまう可能性が高い。街規模の統合センサマップの構築に必須の事項であるが、大規模実施は困難である。そのため、規模を縮小して継続する方法を模索している。
複数人間におけるセンサデータ統合については、Wi-Fiの電波強度データに焦点を絞って研究中を進めている。前述のセンサデータ規模が小さくなった影響から、ノイズデータの影響を抑制して少数回の観測でも動作するアルゴリズムが必要となった。そのためデータ統合の基礎であるクラスタリングに用いる「レイリー分布を用いたWi-Fi電波強度分布に基づく少数標本時位置推定」を研究開発した。一方で、旧来の計画では既存アルゴリズムを流用する予定であったクラスタリング部を新たに開発する必要に迫られたため、複数人データの統合に関する研究は、延長した2015年度の研究課題とした。

Strategy for Future Research Activity

前述の通り、当初期待していた連携予定プロジェクトにおけるデータ取得実験は、延長した2015年度においても実施できない可能性が高くなった。そこで、当初年度に取得した日常利用中のスマートフォンを利用したデータ取得実験を活用し、データの統合手法の研究に重点を置いて研究に取り組む。2014年度に開発した、少数回観測でも高精度に位置を推定できるWi-Fi電波強度分析アルゴリズムを活用して、小規模のデータにおける分析を進め、Wi-Fi電波強度ベースの統合街規模マップを構築予定である。
並行して、他大学などが公開している大規模データが利用できるかどうかを検討するが、必要とするデータ粒度や機材がコントロールできないため、利用できるかどうかは不明である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

2013年度開始時に報告したように、応募時に連携予定であった愛知県重点研究プロジェクトにおけるデータ取得実験の開始が遅れており、2013年を通して引き続き連携可能かどうかを模索していた。結果的に、データ取得実験は開始されたが、諸般の事情からウェアラブル型のデバイスについては、2013年度後半になっても開始の目処が立たなかった。その結果、関連する研究進捗の遅れと共に、その実験で利用を予定していた予算が残った形である。
2013年度末となり、2014年度でも連携予定のプロジェクトではウェアラブル型のデータ取得実験は実施できない可能性が高くなった。ウェアラブル型のデータ取得実験は2015年度になってしまう可能性が高い。従って、2014年の前半に本研究のみで日常利用中のスマートフォンを利用した実験を実施してデータの充実を図る予定としており、その実験費用に用いる。合わせて、最終年度として成果の発表を計画しており、その費用に利用する予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2014

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] レイリー分布を用いたWi-Fi電波強度分布に基づく少数標本時位置推定2014

    • Author(s)
      藪圭輔,榎堀優,間瀬健二
    • Organizer
      第41回UBI研究会
    • Place of Presentation
      神奈川県
    • Year and Date
      20140314-20140315

URL: 

Published: 2015-05-28  

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