2013 Fiscal Year Annual Research Report
パス階層化と仮想トンネル制御によるアダプティブ光パスネットワーク
Project/Area Number |
24700063
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
長谷川 浩 名古屋大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (40323802)
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Keywords | フォトニックネットワーク / 光スイッチ |
Research Abstract |
本研究では、「パス階層化」の効率的な実現と、これによる「仮想トンネル」の最適化及び効率的な制御を中心に検討を行い、成果を得た。ファイバ中の波長信号を電気変換すること無く直接中継処理を行うフォトニックネットワークでは、超大容量を実現可能なポテンシャルを持つもののハードウェアの大規模化が困難であるため、幾つかの波長信号を集約して経路制御するネットワークの実現が以前より検討されていた。我々はこのような経路制御を効率的に実現する特殊デバイスを開発するなど本課題実施以前より様々な知見を得ていたが、特殊デバイスをどのように利用するとハードウェア規模がコンパクトとなり、ネットワークの効率が高まるかという点については検討がなされていなかった。今回の課題実施に於いて、特殊デバイスを中心に構成され、従来型デバイスの仕様を大きく削減した新たな通信ノード装置による経路制御法を考案した。この経路制御法は従来に無い特性を有する仮想トンネルを実現するもので有り、これを利用したネットワークの効率を大規模な数値シミュレーションにより評価している。数値シミュレーションに於いては、需要に応じて通信ネットワークをゼロから設計する静的設計と呼ばれる評価の他、仮想トンネルをダイナミックに制御して時々刻々と変化する通信需要を収容する評価を行い、従来型ネットワークと比較することで、装置規模の削減とトンネルの高い利用効率を実証している。また、インフラストラクチャとしてのネットワークを設計する観点から、通信経路の冗長化による高信頼化についても成果発表を実施している。
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Research Products
(3 results)