2012 Fiscal Year Research-status Report
ディペンダブル・データベースシステムのためのサービス指向フレームワーク
Project/Area Number |
24700078
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
林原 尚浩 京都産業大学, コンピュータ理工学部, 助教 (20397227)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 分散システム / 分散アルゴリズム / データベース |
Research Abstract |
分散データベースシステムを構成するためのサービス指向フレームワークに関する基礎的な研究として,Squareknotというフレームワークのプロトタイプを実装した.このフレームワークは,サービスのコンポーネント化と依存関係を簡素化しコンポーネント間の不整合性を起こりにくくするという観点から開発を行った. それぞれのコンポーネントは,その機能がコンポーネント内で完結しており,システムとして複数のコンポーネントが必要となる際には,設定ファイルによって必要なコンポーネントを結合して使用することが出来る. この仕組みはSpringフレームワークで行われているDependency Injectionと似通っているが,フレームワークの構造が簡易なため,よりコンポーネント間の関係が分かりやすく,Lightweightであるという特徴がある. また,分散データベースシステムを構成するためのサービスとして,分散合意アルゴリズムに着目して研究を行った.従来用いられてきた故障検出をベースとする分散合意アルゴリズムは故障検出の精度に依存して性能が変化するという特徴があったが,現在着目しているRandomizationによる分散合意アルゴリズムは,決定値のランダム化によって故障検出に依存せず,確率的に分散合意問題を解くことが出来るため,大規模なデータベースシステムにおける,トランザクションサービスに応用することが考えられる.ランダム化分散合意アルゴリズムについてはH25年度も引き続き研究を行い,分散データベースシステムに最適なアルゴリズムの開発や性能評価を行っていく予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度に予定していたフレームワークの基本機能についてはSquareknotというプロトタイプを実装し,性能評価を行った.このフレームワークはコンポーネント化したサービス間の依存関係を簡素化し,必要に応じてコンポーネントを結合して使用することができる.これによって複雑なシステムを構築する際に機能ごとの可読性が高いシステムを構築することができる.また,コンポーネント間の相互依存性が低いことから,コンポーネントの更新に関して不具合が起こる可能性が低いという利点がある.
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,実装したSquareknotフレームワークをベースにサービスを結合した際の性能評価を引き続き行っていくと同時に,分散データベースシステムで必要となる分散合意アルゴリズムや複数のデータベースサーバ間での通信方式(マルチキャスト,ブロードキャストサービス),トランザクションの機構などに関して研究を進めていく予定である.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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Research Products
(1 results)