2014 Fiscal Year Annual Research Report
ディペンダブル・データベースシステムのためのサービス指向フレームワーク
Project/Area Number |
24700078
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
林原 尚浩 京都産業大学, コンピュータ理工学部, 准教授 (20397227)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 分散システム / 分散アルゴリズム / データベース / ソフトウェアフレームワーク / サービス指向アーキテクチャ / P2P / オーバレイネットワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
分散データベースシステムを構成するためのサービス指向フレームワークSquareknotのコンポーネントとして,分散データベース,メッセージングサービスなどが挙げられる.今年度は分散データベースシステムのためのメッセージングサービスの実装と評価を行った. メッセージングサービスとしては,Cassandraなどで用いられているGossip型メッセージングサービスに着目した.このメッセージングサービスは,経路表を作成せずにメッセージを拡散できることから,新規ノードの追加やノードの離脱・故障などが頻繁に起こる場合に効果的であることが知られている.一方で,メッセージングサービスの性能がシステムのトポロジに依存するという問題も存在する.今年度は,Gossipメッセージングサービスがどのようなトポロジにおいて性能が低下するかを明らかにしている.シミュレーションの結果によると,システムのトポロジにおいてリンクの密度が小さい場合,Gossipによるメッセージ拡散は効率的ではないことが分かった.この問題を解決するためには,予めリンク密度が低い部分では,特定の方向へメッセージを転送することによってメッセージ拡散効率を向上させることができる. また,本研究課題では,本フレームワークの実証実験として3Dモデルのアノテーション共有システムを構築している.このシステムにおいては,分散データベースとしてRedisを用い,3Dモデル共有サーバをNode.jsを使用している.これにより,複数のサービスの組み合わせによる高速なシステム構築ができることを示している.
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Research Products
(4 results)