2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24700097
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
湯本 高行 兵庫県立大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (20453152)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ハウツー情報 / 情報組織化 / 手順 / 詳細関係 / 階層化 |
Research Abstract |
主に,料理のレシピやソフトウエアのインストール方法などのハウツー情報を対象として研究を行った.現在,ハウツー情報は手順のリストとして表現しており,手順は対象と操作のペアによって表現している.ハウツー情報間の詳細関係を判定するためには,まず,手順間の対応関係の判定が必要であるが,対象および操作のそれぞれで表記ゆれがあり,この解決が必要である.これに対して,日本語WordNetとWikipediaを用いて改良を行った.具体的には,対応関係を判定する2つの手順の対象同士と操作同士のそれぞれに対して日本語WordNetで同一の概念に含まれる場合,もしくはWikipediaで同一のエントリーにリンクしているアンカー文字列が存在する場合は,対象または操作が対応しているとみなす.また,共通度,被覆度などの指標を組み合わせて関連度を提案し,これを用いて対応関係および詳細関係の判定について検討を行った.さらに,詳細関係に応じてハウツー情報を木構造で階層化する手法を提案した. 組織化の際の別の指標として情報の典型性についても検討を行った.指定されたカテゴリへの所属度と非典型度によって特徴的な情報を発見する手法を提案した.この手法では,ソーシャルブックマークのデータを学習データとして,タグの付与状況と語の出現状況から確率的なモデルを用いる. 評判型情報についても着手し,カスタマーレビューを対象として,重要な語の発見や評価極性の判定手法を提案し,カスタマーレビューを組織化して提示するユーザインタフェースの試作を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ハウツー情報の手順間の対応関係の判定については改良の余地があるが,主に平成25年度に予定していた詳細関係の発見に着手すると共に,本研究の応用として検討していた評判型情報についても着手しており,全体の進捗状況として遅れはない.
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Strategy for Future Research Activity |
ハウツー情報の詳細関係の判定を中心に研究を進める.具体的には,対応する手順の分布や修飾表現についての分析を行う.同時に,ハウツー情報間の重要な差異を検出する手法についても研究を行う.さらに,手順間の対応関係の発見手法についても改良を行う.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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