2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24700097
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
湯本 高行 兵庫県立大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (20453152)
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Keywords | ハウツー情報 / 情報組織化 / 手順 / 詳細関係 / 網羅性 |
Research Abstract |
料理のレシピやソフトウエアのインストール方法などのハウツー情報を主な対象として以下の課題に取り組んだ. (1) 手順間の対応関係の発見手法の改良を行った.具体的には,手順を構成する対象および操作に対して,ハウツー情報の集合内での出現頻度に応じて重み付けを行い,この重み付け方法を前年度に開発した指標に導入した.また,改良した指標の1つである重みつき網羅度を商品レビューデータに応用し,有用なレビューを予測する手法を開発した. (2) 詳細関係の発見手法の開発を行った.具体的には,対応関係のある2つの手順間で,修飾語句や補足の有無によって手順間での詳細関係を発見し,これを用いてハウツー情報間での詳細関係を判定する手法を検討した. (3) 組織化の際の別の指標として導入した情報の希少度についても改良を行った.本手法では,ソーシャルブックマークでのタグの付与状況と語の出現状況を学習データとして,確率的なモデルを構築し,算出した所属度と非典型度の積として希少度を定義していた.本年度はそれぞれの指標について複数の指標を考案し,それらのうちの2つを積もしくはフィルタリング条件として組み合わせることで改良を行った. (4) ユーザへの提示方法の検討を行った.具体的には,手順数や文の数,文字数によってハウツー情報を順序づけする手法の検討を行った.また,ハウツー情報間の詳細関係を用いてグラフ構造として検索結果を提示する手法について検討を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究の応用として検討していた評判型情報に着手するなど予定よりも進んでいる部分もある.しかし,詳細関係の発見においては,実用レベルにするためには,さらなる精度の向上が必要であり,この部分は予定よりも若干遅れている.
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Strategy for Future Research Activity |
まず,詳細関係の発見手法の精度向上に取り組む.続いて,ランキングおよび組織化の結果の提示方法について引き続き開発を行う.できるだけ早期にプロトタイプシステムの試作を行い,ファクト型情報への対応を視野に入れ,システムの設計について検討する.
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