2014 Fiscal Year Research-status Report
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24700097
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
湯本 高行 兵庫県立大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (20453152)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ハウツー情報 / 情報組織化 / 手順 / 詳細情報 |
Outline of Annual Research Achievements |
料理のレシピやソフトウエアのインストール方法などのハウツー情報を主な対象として以下の課題に取り組んだ. (1)詳細関係の発見性能を向上させるために,その基礎となる手順の抽出手法について2種類の改良方法を提案した.まず,1つ目の手法では前年より用いているルールベースの方法に文節の係り受け関係の情報を組み込んだ.2つ目の手法ではSupport Vector Machineによって手順を構成する「操作」と「対象」のそれぞれを各文節が含むかどうかを判定する分類器を構築した.後者の手法により手順の抽出性能を向上させることに成功した.さらに,手順のリストとして表現されるハウツー情報ではなく,サブタスクによって表現されるハウツー情報(例:花粉症対策をする,ストレスを解消するなど)に対しても提案手法を適用し,評価を行った. (2)組織化の際の指標の1つである情報の希少度,文章の硬さについても研究を行った.希少度は,ソーシャルブックマークでのタグの付与状況と語の出現状況を学習データとして,確率的なモデルを構築して計算するが,別の観点から確率的なモデルの構築を行った.また,文章の硬さについては人手で学習データを作成し,それを用いて分類器を構築した.これを網羅度と組み合わせることで商品レビュー分析に応用する手法についても開発を行った. (3)現在は人手で作成した学習データを用いて機械学習を行っているが,学習データの大規模化を用意にするために,既存のソーシャルメディアデータによって学習データを代用する手法について開発を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ハウツー型情報に対する手法の性能をさらに向上させる必要があり,ハウツー型情報についての研究を継続して行っている.この影響で,ファクト型情報に対する手法の開発が遅れている.
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Strategy for Future Research Activity |
ハウツー型情報に対する手法の研究成果を反映させる形でファクト型情報に対する研究を進める.また,これらの成果を用いて情報組織化システムを開発して評価実験を行う.
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