2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24700102
|
Research Institution | Kanagawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
大塚 真吾 神奈川工科大学, 情報学部, 准教授 (70509736)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | データマイニング / センサデータ / 農家支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、みかんの生育環境に関する統計的な気象データを取得すべく、実際のみかん畑にセンサの設置を行った。太陽光からの電源のみで定期的にサーバへデータ転送が可能なことを確認し、構築システムが問題なく動作することを証明することができた。さらに、取得したデータの可視化を行い、Web上から容易に閲覧可能なシステムの構築を行った。これにより、生産者がみかんの状況を把握することが可能になった。 具体的な内容については、気象データを取得するための装置として、性能面と電力消費の観点から比較を行うために、RaspberryPiをベースに作成したものとArduinoをベースに作成したものの、2つのプロトタイプを作成した。比較実験から、RaspberryPiをベースにしたものは安定してデータ転送が行えるものの消費電力が多く、Arduinoをベースにしたものは消費電力は少ないもののデータ転送に障害が起こりやすいことがわかった。今後は両者の良い面を組み合わせることで、さらに安定したデータ収集が行えるのではないかと考えている。研究成果については、国際会議発表を1件、国内発表を3件行った。 研究期間全体を通じて実施した研究の成果については、低コストでの環境データ取得、および、システム全体を太陽光発電のみで賄うという当初の目的は達成することができたと考えている。また、生産物の直販サイトの構築に関しては生産者がPCを利用しない新たなシステムを提案し、実証実験を行うことができたが、その有用性については検討する時間が無かった。取得したデータと生産量の相関関係の抽出については、理論が不完全な部分があり今後の課題となったが、長期間データ収集を行うことで生産量の予測等が可能になるのではないかと考えている。
|
Research Products
(4 results)