2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24700110
|
Research Institution | Japan Atomic Energy Agency |
Principal Investigator |
宮村 浩子 独立行政法人日本原子力研究開発機構, システム計算科学センター, 研究副主幹 (20376859)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 科学可視化 / 情報可視化 / 階層型 / 数値シミュレーション / 構造解析 / CG / ポイントグラフィックス |
Outline of Annual Research Achievements |
多様化するシミュレーション結果に万能に対応できるポイントベースのモデリング・レンダリング機能を搭載したポイントベースの可視化システムを構築した. 数値シミュレーションの分野では,マルチスケール・マルチフィジックス大規模データ解析が主流となっている.このようなデータを可視化する際には,すべてのデータを扱うことはほぼ不可能となる.そこで,データの要素情報(四面体や六面体のようなモデル構成要素)情報を破棄し,節点情報だけを用いた可視化を実施した.さらに階層型データ構造を生成して,大局的な概要可視化から局所的な詳細可視化までをシームレスに行なえる可視化システムを構築した. まず,各節点に,節点上での物理値データと,周りを囲む要素情報から勾配ベクトルを設定する.ここで各節点にサーフェルと呼ばれる円盤を配置し,物理データからサーフェルの色を割り当て,勾配ベクトルからサーフェルの向きを定義する.また,対象物体が気体・液体・個体に応じてサーフェルの半径を定義する.これによって不連続体である気体から連続体である個体までを一括して扱うことが可能になった. 次に,要素の詳細度を調整するための階層構造データを導入した.要素情報を破棄したとしても節点情報だけでも膨大化する場合がある.そこで,3次元モデル全体を8分木構造で表現し,8分木構造の枝をユーザが指定する閾値で切ることで,概要モデルから詳細モデルまでを連続的に表現できるようにした.この8分木の節点は,もっとも簡略化したものでデータを囲む直方体,もっとも詳細化したもので元のモデルとなっている.この簡略化表現から詳細表現まではスムーズに移動できるため,ユーザの視線移動に応じて詳細化される.
|