2014 Fiscal Year Annual Research Report
形状・触覚特性が動的に変化する新しいタッチスクリーンの開発
Project/Area Number |
24700114
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
佐藤 俊樹 電気通信大学, その他の研究科, 助教 (90619785)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 柔軟形状ディスプレイ / 剛性可変ディスプレイ / 触覚フィードバック / タッチスクリーン |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、粒子を閉じ込めたディスプレイ装置と圧力の制御によりディスプレイ表面の剛性を動的に変化させることで、様々な形状への変形と、ユーザの手指に対する動的剛性変化を利用した触覚フィードバックを実現可能な新しいディスプレイの開発を行ってきた。 まず平成24年度では、タッチスクリーンディスプレイの表面剛性を変化させる新しい機能に着目し、これを実現可能な密封粒子と圧力制御機構を用いたプロトタイプシステムを開発し、このディスプレイ上での深度カメラを用いたタッチスクリーン機能の実現を行った。 次に平成25年度では、初年度に開発したプロトタイプシステムを用いてGUIを用いた直感的な圧力設定インタフェースの開発や、形状モデリング・テクスチャリングが同時に可能なCADアプリケーション等の開発を行った。また圧力制御機構やタッチ検出機能の性能評価を行い、これらの成果をまとめた論文をIEEE Computer Graphics and Applications論文誌に発表した。また、研究の過程で着想に至ったより大型の形状を作成する機構や、ディスプレイの部分的な剛性変化を可能にする機構等の新しい密閉粒子型ディスプレイを実現する機構の実験を行った。 最終年度である平成26年度では、平成25年度に着想を得た新しい機構をさらに拡張し、剛性可変要素を持ち、形状変化を自動的に行うことが可能なディスプレイ機構のプロトタイプ開発を行った。またより具体的な用途を想定した開発を行うために、企業との共同研究を開始した。
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