2014 Fiscal Year Annual Research Report
ビデオシースルー拡張現実感における画像中からの現実物体の除去に関する研究
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24700118
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
河合 紀彦 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教 (30610670)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 隠消現実感 / 画像修復 / 形状修復 / 物体除去 / 拡張現実感 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.背景の形状が複雑なシーンにおけるテクスチャと奥行の同時修復による隠消現実感の実現 昨年度に開発した手法を様々なシーンに適用し実験を行った。これにより、本手法が有効なシーンまたはそうでないシーンを分析し、今後の手法の開発に活かせる知見を得ることができた。 2.透視投影歪みの補正に基づく画像修復手法の開発 提案する隠消現実感手法において、平面当てはめによる透視投影歪の補正が利用できないシーンを想定し、1枚の画像のみから透視投影歪を補正し画像修復するアプローチを開発した。具体的には、消失点の利用、画像を行列とみなしたランク最小化、繰り返しパターンの大きさの統一、の3アプローチによりそれぞれ透視投影歪みの補正を行い、それぞれ個別に画像修復を適用し、その中から最も良いものをユーザが選択するシステムを考案した。また、様々な種類のパターンを持つ画像に対する、各透視投影歪補正アプローチの適性を分析した。さらに、透視投影歪みの補正効果を検証した。具体的には、様々な種類のパターンを持つ画像に対して、透視投影歪みを補正した場合と補正しなかった場合の画像に対して、画像修復を適用することで、パターンの種類と修復結果の品質の相関を分析した。 3.テクスチャの幾何学的な補正 対象シーンの形状を推定するのが難しい場合や、カメラ位置姿勢の推定誤差がある場合に生じる、周辺のテクスチャと合成したテクスチャのずれを軽減する、背景テクスチャの幾何学的な補正手法を開発した。様々な背景形状を持つシーンを用いて実験を行い、本手法の有効性を検証した。
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Research Products
(10 results)
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[Journal Article] From Image Inpainting to Diminished Reality2014
Author(s)
Norihiko Kawai, Tomokazu Sato, Naokazu Yokoya
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Journal Title
Virtual, Augmented and Mixed Reality. Designing and Developing Virtual and Augmented Environments (Lecture Notes in Computer Science)
Volume: 8525
Pages: 363-374
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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