2012 Fiscal Year Research-status Report
WikipediaとWordNetの統合に基づくプロパティ付きクラス階層の構築
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24700150
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
森田 武史 青山学院大学, 社会情報学部, 助手 (50590171)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | オントロジー / セマンティックWeb / Linked Open Data / WordNet |
Research Abstract |
これまで研究開発してきた日本語Wikipediaから自動構築したオントロジーである日本語Wikipediaオントロジー(JWO)には,上位クラスの欠如およびクラスに適切なプロパティ定義がなされていないという問題があった.本研究では,JWOと日本語WordNet(JWN)を統合することにより,プロパティ付きクラス階層を構築することを目的とする.プロパティ付きクラス階層を有する大規模なオントロジーの自動構築を試みている研究は,国内外の関連研究には見受けられないため,独創的であると考えられる.また,本研究で構築するJWOは日本語Linked Open Data(LOD)のハブとしての活用が期待できる 本研究は,主に,1. JWOとJWNの統合,2. プロパティ付きクラス階層の構築,3. LODとして公開,の手順で研究を進めており,平成24年度は,JWOとJWNを,オントロジーアライメント(OA)の技術を用いて統合することにより,JWOにおける上位クラスの補完を試みた.JWOとJWNを統合するために,クラス-インスタンス関係の洗練およびアライメント対象クラスを同定するためのツール,JWOにおけるクラスとJWNにおけるSynset(同義語セット)のアライメントを支援するためのツールを開発した.また,領域オントロジー構築支援環境DODDLE-OWLを用いてJWOとJWNを統合する手法を考案した. 平成24年度の研究成果により,プロパティ付きクラス階層を構築するための準備が整った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
交付申請書に記載した「研究実施計画」にそって,研究を進めることができている.平成24年度は,JWOとJWNの統合を行うことを目標としていたが,統合手法の考案および関連ツールの実装を行い,JWOとJWNの統合を行うことができた.また,プロパティ付きクラス階層構築のための手法も考案できている.
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Strategy for Future Research Activity |
交付申請書に記載した「研究実施計画」にそって,平成25年度は,「プロパティ付きクラス階層の構築」および「LODとして公開」を目標とする.はじめに,平成24年度に行ったJWOとJWNの統合結果に対して,プロパティ付きクラス階層構築手法を適用する.次に,構築されたプロパティ付きクラス階層の評価を行う.最後に,これまでに開発してきたJWO検索インタフェース&Web APIsを利用して,構築したオントロジーをLODとして公開する.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
国内全国大会および研究会の参加費・旅費,国際会議の参加費・旅費,関連書籍の購入,論文誌論文の印刷代などに研究費を使用する予定である.
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