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2013 Fiscal Year Research-status Report

難視認性パターンの光学的投影による撮影防止技術の開発

Research Project

Project/Area Number 24700164
Research InstitutionShizuoka University

Principal Investigator

生源寺 類  静岡大学, 工学(系)研究科(研究院), 講師 (90432195)

Keywords撮影防止技術 / キャリアスクリーン画像 / 潜像 / デジタルカメラ
Research Abstract

本研究は、対象物を問わない画一的な撮影防止技術の構築について、申請者が培ってきた潜像技術を拡張した撮影防止パターンの生成技術によって確立を目指す。当該年度においては、平成24年度に得られた成果を拡張する形で研究を進めた。
提案するシステムでは、市販のデジタルカメラを保護対象に向ける事で、デジタルカメラの液晶ファインダ上に、何らかのメッセージが浮かび上がる技術の構築を目指している。そのため、この浮かび上がったメッセージがどの程度、良好に表示されているかを定量的に評価する必要がある。当該年度においては、液晶ファインダ上に表示されたパターンのモアレ縞の縞数を用いた復号判定方法を開発した。
デジタルを用いてメッセージを浮かび上がらせるためには、投影する難視認性パターンの解像度を低解像度で生成する必要がある。しかしながら、低解像度で難視認性パターンを生成する場合、メッセージ画像のエッジなどにおいて、光強度のムラが生じてしまい、十分な光強度での投影が難しくなる。当該年度においては、誤差拡散法を利用した一様な難視認性パターンの生成法において、一様性の高いパターンの生成における問題点を明らかにした。
一方、赤外線レーザ光源およびデジタル・マイクロミラー・デバイスを用いたより高度な難視認性パターンの埋め込み評価システムの構築を試みた。予備実験において、システムを構築するために赤外光の波長や光強度について、更なる調査が必要であることがわかった。この件について、平成26年度において、デジタルカメラの赤外光への感度に関する追加実験を行い、提案システムへの赤外線光源の使用の可否の判断を早急に行う必要がある。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

デジタルカメラを用いた復号における、定量的な評価のための復号判定方法を開発した。また、撮影防止パターンの生成法においては、一様性の高いパターンの生成における問題点を明らかにした。
一方、赤外線レーザ光源およびデジタル・マイクロミラー・デバイスを用いた評価システムの構築を予定していたが、予定していたデジタル・マイクロミラー・デバイスの終売によりシステムの変更を行った。さらに予備実験として行った、赤外光によるデジタルカメラのファインダへの非可視情報の表示実験において良好な結果が得られなかった。

Strategy for Future Research Activity

平成26年度では、
【デジタル・マイクロミラー・デバイス評価システムの構築】赤外線レーザ光源およびデジタル・マイクロミラー・デバイスを用いた評価システムの構築のためには、さらなる調査が必要となる。デジタルカメラの赤外光への感度に関する追加実験を行い、提案システムへの赤外線光源の使用の可否の判断を早急に行う。赤外線光源の使用が可能と判断できた場合、デジタル・マイクロミラー・デバイスを用いた評価システムの構築を行い、それと並行して平成24年度に構築した簡易評価システムを用いた、赤外光源を模擬した評価実験を行う。一方、赤外線光源の使用に問題がある場合は、デジタル・マイクロミラー・デバイスの高速変調、高コントラストの特徴に特化した、システムおよび撮影防止パターンの生成手法の構築を行う。
【難視認性パターンの生成法の構築】多機種のデジタルカメラに対応するため、様々な顕在化条件で生成された撮影防止パターンを時間的・空間的に変調させた動画として作成することを検討する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

赤外線光源を使用した予備実験において良好な結果が得られなかったため、当初予定していた評価システムの構築に遅れが生じたため。また、外国での成果発表を行わなかったため。
赤外線光源を使用した評価システム構築のための追加実験用光源の購入。および外国での成果発表のための旅費。

  • Research Products

    (3 results)

All 2014 2013 Other

All Presentation (3 results)

  • [Presentation] デジタルカメラによる復号が可能な潜像技術:一様な画像への誤差拡散法による埋め込み2014

    • Author(s)
      生源寺 類
    • Organizer
      第18回一般財団法人 情報処理学会シンポジウム
    • Place of Presentation
      日本科学未来館(東京都)
    • Year and Date
      20140227-20140301
  • [Presentation] キャリアスクリーン画像のデジタルカメラを用いた復号における復号の定量的判定2013

    • Author(s)
      生源寺 類, 大坪 順次
    • Organizer
      日本光学会年次学術講演会 Optics & Photonics Japan 2013
    • Place of Presentation
      奈良県新公会堂(奈良県)
    • Year and Date
      20131112-20131114
  • [Presentation] キャリアスクリーン画像の投影による撮影防止技術の開発

    • Author(s)
      生源寺 類, 大坪 順次
    • Organizer
      第7回新画像システム・情報フォトニクス研究討論会
    • Place of Presentation
      東京工業大学大岡山キャンパス(東京都)

URL: 

Published: 2015-05-28  

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