2013 Fiscal Year Research-status Report
全周囲光源装置と偏光解析を用いた透明物体の三次元形状計測
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24700176
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Research Institution | Hiroshima City University |
Principal Investigator |
宮崎 大輔 広島市立大学, 情報科学研究科, 准教授 (30532957)
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Keywords | コンピュータビジョン / 三次元形状計測 / 偏光解析 / 透明物体 / 金属 / 黒色物体 / 法線推定 |
Research Abstract |
三次元形状を取得してからの後処理用のソフトウェアを開発した.本研究課題は最終的にあらゆる材質の物体の三次元形状を取得することを目的としている.また,被爆資料などの文化財に本研究で開発された技術を利用しようと考えている.実際の文化財は劣化しているため,当時の状況に合った形状に修正しないといけない.そこで,劣化前と劣化後の三次元形状のデータベースを利用して,劣化した三次元形状を劣化前の形状に復元する技術を開発した.その成果を国際会議MVA2013で発表した. 本研究課題は黒色物体,金属,透明物体の三次元計測を最終目標としている.そのための予備実験として,彩色不透明物体の三次元形状計測技術を開発した.照度差ステレオ法と三次元レーザ距離計測装置を組み合わせることで高精度な三次元形状取得を実現した.その成果を国際会議MVA2013で発表した. さらに,予備実験として,不透明物体の三次元形状を計測する新たな技術を開発した.プロジェクタから投影されたパターン光と複数のカメラにおける対応関係を利用することで高密度な三次元形状取得を実現した.その成果を国内会議ViEW2013で発表した. 黒色物体の三次元形状を計測する新たな技術を開発した.物体表面を複数方向から偏光を照射し,反射した光の偏光解析を行うことで表面法線を推定した.その成果を国内会議MIRU2013で発表した. 本研究課題の最終目標の一つである,透明物体の三次元形状計測を実現する技術を開発した.物体を熱して,物体そのものが発する熱放射光を遠赤外線カメラで観測することで形状を計測する.計算には視体積交差法を用いる.今後はこの成果を外部に発表する予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究課題は最終的にあらゆる材質の物体の三次元形状を取得することを目的としている.本年度は三次元形状を取得したあとの後処理として,劣化した三次元形状を劣化前の形状に復元する技術を開発した.その成果を国際会議MVA2013で発表しており,順調に本研究課題が進展している. 本研究課題は黒色物体,金属,透明物体の三次元計測を最終目標としている.そのための予備実験として,彩色不透明物体の三次元形状計測技術を開発した.その成果を国際会議MVA2013で発表しており,順調に本研究課題が進展している. さらに,高密度な三次元形状取得技術を開発した.その成果を国内会議ViEW2013で発表しており,順調に本研究課題が進展している. 本研究課題の最終目標の一つである,黒色物体の三次元形状を計測する技術を開発した.その成果を国内会議MIRU2013で発表しており,順調に本研究課題が進展している. 本研究課題の最終目標の一つである,透明物体の三次元形状計測を実現する技術を開発した.今後,この成果を外部に発表する準備が整っており,順調に本研究課題が進展している.
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題は最終的にあらゆる材質の物体の三次元形状を取得することを目的としている.三次元形状を取得してからの後処理用のソフトウェアを開発した.劣化前と劣化後の三次元形状のデータベースを利用して,劣化した三次元形状を劣化前の形状に復元するこの技術をさらに機能強化する予定である.その成果を英文論文誌に投稿する. 本研究課題は黒色物体,金属,透明物体の三次元計測を最終目標としている.そのための予備実験として,彩色不透明物体の三次元形状計測技術を開発した.照度差ステレオ法と三次元レーザ距離計測装置を組み合わせることで高精度な三次元形状取得を実現するこの技術をさらに機能強化する予定である.その成果を英文論文誌CVAに投稿する. 黒色物体の三次元形状を計測する新たな技術を開発した.物体表面を複数方向から偏光を照射し,反射した光の偏光解析を行うことで表面法線を推定するこの技術をさらに機能強化する予定である.その成果を国際会議に投稿する. 本研究課題の最終目標の一つである,透明物体の三次元形状計測を実現する技術を開発した.物体を熱して,物体そのものが発する熱放射光を遠赤外線カメラで観測することで形状を計測するこの技術をさらに機能強化する予定である.その成果を国内会議MIRU2014で発表する. 最終目標のための予備実験として,彩色不透明物体の三次元形状計測技術を開発する.照度差ステレオ法と偏光解析と三次元距離センサを組み合わせることで汎用的に利用できる三次元形状計測技術を開発する.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
他の予算を利用し,本研究課題に取り組んだ.新学術領域研究22135003,受託研究費(外部企業),奨学寄附金(マイクロソフトリサーチ),教員研究費(学内),学生教育費(学内),リース予算(学内),を利用した. 達成した成果を国内会議で発表するための旅費として136千円を使用する.本研究課題の研究分野を活性化させることで本研究の国民・社会への発信を円滑にするため,学会活動の打合せのための旅費として136千円を使用する.本研究課題を達成させるための情報収集を国内会議で行うための旅費として136千円を使用する.データを取得する人員に謝金を支払うために92千円を使用する.
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