2013 Fiscal Year Research-status Report
高磁場・高騒音環境下でも頑健な骨伝導光マイクロフォンの高精度化に関する研究
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24700181
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Research Institution | Kagawa National College of Technology |
Principal Investigator |
中山 仁史 香川高等専門学校, 電気情報工学科, 助教 (20508163)
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Keywords | 骨伝導音 / 明瞭化 / 単語了解度 / 音声コミュニケーション |
Research Abstract |
本年度では単語単位で発声された骨伝導音,音声及び申請者らが提案する明瞭度改善手法を用いた各信号を対象とした聴感実験を実施した.聴感実験として対象単語内のモーラ及び音節がどの程度聞きとることが出来たかを評価する単語了解度実験を行った.実験では男女数名の聴覚健常成人を集め,防音室内においてヘッドフォン提示された各単語発声を聞きとり,書いていただく単語了解度による評価を行った.実験結果では,ベースラインとなる骨伝導音と提案する明瞭度改善手法を用いて処理した音を比較したところ,提案する明瞭度改善手法の有効性が得られることが確認することができた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度では単語単位で発声した各音を被験者を用いた心理音響尺度による明瞭度実験を行う計画であった.先の研究実績の概要でも述べたように,実施した単語了解度試験及びその結果ともに当初の目標と計画を達成することができた.そのため,達成度における区分は上記で提示したような結果となる.
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Strategy for Future Research Activity |
本年度では提案する明瞭度改善手法の性能評価を単語単位で行い,その有効性を確認することができた.しかしながら,会話で必要とされる文単位の有効性評価はできておらず,次年度では文単位による明瞭度評価を行う予定である.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
実験機器などは研究所などで借りることができたため,購入をせずに研究を実施することができた.しかしながら,実験環境のある研究所等への旅費が増えることになった. 次年度は最終年度であるため,目標を達成するに必要な実験を行うとともに,計画を見据えて今後必要なもなどで繰越分を用いることにする予定である.
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