2014 Fiscal Year Annual Research Report
モデル生物が示すゆらぎの実用的効果と最適解探索手法への応用
Project/Area Number |
24700229
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Research Institution | Chiba Institute of Technology |
Principal Investigator |
清水 邦康 千葉工業大学, 工学部, 助教 (10409451)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 結合振動子系 / リカレンスプロット / 相関積分 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は, 3個の円が細い経路で結合された格子型枠内のモデル生物の厚み振動データを計測して, その特性の解析を前年度に引き続き試みた. モデル生物でつくられた結合振動子系に現れる振動現象は, 多種多様であり複雑な変化を見せる. 本研究では, このようなモデル生物の動きを制御する体の厚み振動に, 非線形ダイナミクスを仮定し, 実験で得られた振動データに非線形時系列解析手法を適用してそのダイナミクスの推測を試みた. 取得した時系列データを視覚化し, ランダムな時系列でないことを確認し, 非線形ダイナミクスとして議論しうることを確認した. さらに, 相関積分とその瞬時値を求め, 特性曲線の評価を行った. 本年度は特に時系列データの定常性を確保するために, データの移動平均処理を行った後にこれらの手法を適用した評価を実施できた. また, 対象とするモデル生物は 光, 温度変化, および化学物質等の外部からの刺激に対する方向性運動, すなわち走性を示すことが知られている. そこで, 一つの円部分にのみ光刺激を照射した場合に振動パターンに及ぼす影響についての調査を非線形時系列解析手法を適用して行った.
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