2013 Fiscal Year Annual Research Report
「情報銀行」による個人活動の情報統合と予測に関する研究
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24700240
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
金杉 洋 東京大学, 地球観測データ統融合連携研究機構, 特任研究員 (00526907)
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Keywords | 行動推定 / 個人データ / 情報銀行 |
Research Abstract |
今年度は、昨年度に機能改善を行った情報銀行のシステムを利用し、個人の活動履歴としてスマートフォン(Android及びiPhone)のGPS測位機能を通じて得られる移動軌跡と、オンラインカレンダーに蓄積されたスケジュール情報とを情報銀行の個人アカウントに集約・蓄積し、行動推定モデルの改善・検証を行った. 行動推定モデルの改善点として、まず、MeanShift法により時空間的にGPS測位点の密度の高いエリアを滞在地点として推定することに加え、滞在地点間の移動経路についても最短経路探索以外の候補を確率的に複数生成するDial法を導入することで、実際に記録された移動軌跡に対してより尤もらしい経路が選ばれるようにした.また、活動内容に応じた場所の推定行うため、スケジュール情報に含まれる活動内容の単語情報を、当該活動時間帯に合致する滞在地点の特徴情報として割り当てる事で、滞在地点に対して定量的な特徴付けを行い行動推定のパラメータとして追加した. 以上のように改善を加えた行動推定モデルを実際に記録された履歴情報に適用し、1/3/5時間後の行動内容をそれぞれ推定し、推定精度の検証を行った.結果として、約2ヶ月分の活動記録に対し履歴情報が増えるに連れて推定精度が向上し、約1ヶ月程度の履歴情報で推定精度が概ね一定となる事が確認された.
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