2016 Fiscal Year Annual Research Report
Re-Definition of "Real Name" and Identity on Social Media
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24700250
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Research Institution | Kanto Gakuin University |
Principal Investigator |
折田 明子 関東学院大学, 人間共生学部, 准教授 (20338239)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 実名 / 名乗り / プライバシー |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、繰り越し研究費によって、昨年度実施したWeb調査結果を元にした外部発表と論文執筆を行った。
まず、米国で開催されたInternet Identity Workshopにおいて日常生活と名前に関するセッションを開催し、討議を行った。日常生活における名乗り分けについて、調査結果を紹介しながら各国の事例を聞いたところ、生活の場面によってはlegal nameとbirth nameの使い分けがあるということがわかった。実名の定義については、legal nameのことだという回答が多数であった。
次に、昨年度の調査結果を分析した。旧姓使用者および事実婚者を対象とした調査結果の分析結果は次の通りである。旧姓使用者については、オフラインの人間関係では、職場では旧姓を使用する人が7割を超えたものの、人間関係特に親戚づきあいでは戸籍姓を使っている人が多い。戸籍姓と旧姓を併記する設定のFacebookでは旧姓のみを掲示している割合が最多であった。事実婚者については、生来の名前が戸籍姓であるにも関わらず、人間関係においてはオンラインでもオフラインでも通称として相手の姓を名乗っている人達もいた。両者において、日常生活で名前を使い分けている人は、オンラインでも複数の名前を使い分ける傾向があった。また、実名の定義を問うたときには、旧姓使用者は旧姓も実名に含めていた。上記の内容は国内の学会で研究発表を行った。発表で得られたフィードバックも含めて英語論文を執筆し、国際会議に投稿した。
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Research Products
(2 results)