2014 Fiscal Year Annual Research Report
視野闘争中の脳活動から視覚認知の時間変化を読み解く
Project/Area Number |
24700271
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Research Institution | National Institute of Information and Communications Technology |
Principal Investigator |
篠崎 隆志 独立行政法人情報通信研究機構, 脳情報通信融合研究センター脳機能計測研究室, 研究員 (10442972)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 視野闘争 / MEG / 脳波 / BMI / 信号処理 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度では昨年までに確立した定常的視覚誘発脳反応(SSVEP/SSVEF)の位相テンプレート解析を脳磁(MEG)計測へ適用し、本研究の最終目標である視野闘争の認知過程を明らかにするための測定実験を行った。位相タグ付けされた視野闘争性の視覚刺激に対する脳反応に位相テンプレート解析を適用することによって、単一試行における視野闘争のランダムな知覚の変化を検出することに成功した。本結果は視覚心理物理に関する国際会議において発表された。また確立したSSVEP/SSVEFの新しい解析法の実応用としてブレインマシンインターフェース(BMI)によって2足歩行ロボットを無線操作するシステムを構築した。システムは視覚刺激提示系、脳波測定系を含めてバッテリー駆動することによって実験室外でも利用可能な可搬なシステムとし、2足歩行ロボットの競技大会に出場することによってその実運用性能を確認した。さらに視野闘争実験における被験者の負担を軽減するため、ヘッドマウントディスプレイを用いた脳波測定実験系の構築を行った。これによって2眼性の視覚刺激を自然な状態で提示し、これまでナイーブな被験者には難易度の高かった視野闘争状態の維持が容易に可能なシステムを実現した。これらの結果は神経工学に関する国内会議において発表された。
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Research Products
(3 results)