2015 Fiscal Year Annual Research Report
医薬品の適応拡大に向けた研究:複数の疾患に使用することのできる医薬品の特徴解析
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24700300
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
森田 瑞樹 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (00519316)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 治療薬 / 適応拡大 |
Outline of Annual Research Achievements |
本申請課題の目的は,適応拡大が可能となる医薬品と疾患の組み合わせを発見するための一般的な知見を見出すことである。このために,既存の医薬品のうち複数の疾患に使用することができるものを分析し,同一の医薬品を使用することができる疾患間の分布,同一の医薬品を使用することができる疾患群の組み合わせの特長と傾向,類似度の低い疾患同士でも使用できる医薬品の特長と傾向,それらの疾患の特長と傾向,のそれぞれを明らかにする。 平成27年度には,複数の疾患に使用することのできる医薬品の特徴について解析を行った。各医薬品のATC分類のエンリッチメント解析の結果,適応症の多い上位10%の医薬品は,抗感染証薬(抗菌薬),感覚器(眼科用薬,耳科用薬),皮膚科用薬(皮膚科用製剤,抗ニキビ製剤),口腔科用製剤,鎮吐薬・制嘔吐薬,が有意に多く見られた。上位はほとんどがステロイド薬,GPCRのアゴニスト・アンタゴニスト,抗感染症薬(抗生物質・抗菌薬)であり,それ以外にはCOX阻害薬,抗腫瘍薬,鎮痛・鎮痒・収斂・消炎薬などが多く見られた。これらに分類されないものとしては,抗アルドステロン性利尿薬,血液凝固阻止薬,血液凝固薬,解熱鎮痛消炎薬,転移酵素阻害薬が見られた。 これらは,医薬品の効能効果が汎用的であるため(鎮痛,抗炎症,利尿作用など)様々な疾患に効果がある医薬品(GPCRのアゴニスト・アンタゴニスト,COX阻害薬,抗アルドステロン性利尿薬),作用機序に由来する様々な効能効果のために適応症が多い医薬品(ステロイド薬,イオンチャネルのアゴニスト・アンタゴニスト),疾患の特性(同じ原因が多くの疾患を引き起こす)によって多くの適応症が登録されている医薬品(抗感染症薬)に分類された。
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