2012 Fiscal Year Research-status Report
大脳皮質自発活動における自発的ベシクル放出の役割の解明
Project/Area Number |
24700316
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
関谷 敬 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40511374)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 神経情報処理 / 神経ネットワーク / 自発活動 / グルタミン酸 / 徐波振動 |
Research Abstract |
高次脳機能に重要である脳自発活動の仕組みの解明を目的とし、徐波睡眠時に発生する徐波振動に注目して研究を行った。交付申請書に記載した当該年度の実施計画通り、細胞外グルタミン酸イメージングと電気生理学的手法を同時に用いる手法の開発に成功し、大脳皮質の自発活動の状態を同時に捉えつつ、細胞外グルタミン酸動態の可視化を実現することで、徐波振動時における細胞外グルタミン酸濃度変化を検出した。加えて、細胞内カルシウムイメージングにも成功し、グルタミン酸シグナルとカルシウムシグナルの不一致を見出した。これは、徐波振動の仕組みの理解において非常に重要な知見である。さらに、より詳細なイメージングを行うことができるトランスジェニックマウスやウィルスによる遺伝子導入マウスの作製にも成功しており、二光子励起顕微鏡によるイメージング技術に大きな進展がみられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
交付申請書の当該年度の実施計画に記載した研究を十分に遂行できた上に、当初予定していなかったトランスジェニックマウス等を用いた技術の開発・検証に成功し、新しいデータを得ることに成功しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
交付申請書に記載した通り、研究を進める。新たに開発したトランスジェニックマウス等の技術は、次年度の研究に応用する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
交付申請書の計画通り使用する。
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