• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2012 Fiscal Year Research-status Report

自閉症モデルマウスを用いた自他認識機構の基盤的研究

Research Project

Project/Area Number 24700380
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

玉田 紘太  広島大学, 医歯薬保健学研究院, 特任助教 (10550957)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2014-03-31
Keywords自閉症 / 行動 / セロトニン / 自他認識
Research Abstract

本研究では自閉症モデルマウスを用いて社会性欠如の原因となる脳領域・分子を解明することを目的としている。本年度の計画では以下の3点を明らかにすることを目標とした。
1. 自閉症モデルマウスの匂いへの応答性を行動レベルで検証する
2. 自閉症モデルマウスの脳内のどの領域における神経活動の異常が社会性欠如を担っているかを調べる
3. 2で得られた結果を基に、どの神経細胞種(グルタミン作動性、GABA作動性神経細胞など)で異常が認められるかを調べる。
1の実験の結果、野生型マウスに比べ、本マウスでは他のマウスの匂いに対してアプローチする時間が短いことがわかった。この結果から本マウスでは他のマウスに対する興味が、野生型マウスに対して低いことを確認できた。また、2の実験は未だ現在解析を進行中である。予備的データではあるが、本マウスでは自己の匂いを提示したとき、嗅球での神経活動の応答が野生型マウスに対して高い傾向を示すことが分かった。本結果はfMRIでの結果と一致している。一方で、解析数がまだ少ないことから再現的な結果を得られるかを検証する予定である。3に関しては本マウスとGAD67-EGFP、SERT-GFPマウスとをそれぞれ掛け合わせし、サンプルを得ようとしている段階である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

当初の計画では自閉症モデルマウスにおける脳責任領域を確定し、細胞種までの同定を予定していたが、責任領域の確定には未だ至っていない。c-fos染色を全脳で行う際にいくつかのトラブルが出てきたことが大きな問題であるが、この問題自体はある程度想定されていた範囲である。この問題を解決するためのArc-dVenusトランスジェニックマウスと自閉症モデルマウスとの仔がなかなか採れず、サンプリングに想定外の時間がかかったことが大きな問題であるといえる。

Strategy for Future Research Activity

基本方針としては当初の予定通りに、まずは自閉症モデルマウスにおける社会性責任領域の同定を行った後、細胞種を同定する。その後は時間の問題から標的組織・細胞における遺伝子発現解析による異常分子の探索に焦点を合わせる。しかし、やはり免疫染色で全脳を解析するのは限界があるので、同時にArc-dVenusトランスジェニックマウスと自閉症モデルマウスとを掛け合わせての解析も平行して行うこととする。上記が完了後は分子的解析に移行することとする。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

主としてマウスの費用、免疫染色の消耗品がかかる。また、分子的解析にはLCMの消耗品、またGene Chipの費用がかかると考えられる。

URL: 

Published: 2014-07-24  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi