2013 Fiscal Year Research-status Report
マーモセット未成長卵子への遺伝子導入・卵巣注入によるトランスジェニック卵子の作出
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24700443
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
本橋 秀之 岡山大学, 学内共同利用施設等, 助教 (20554380)
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Keywords | 発生工学 |
Research Abstract |
コモン・マーモセット雌個体から卵巣を摘出,卵巣組織を採取し,平成24年度にて確立された幹細胞類縁培地による培養法およびレンチウィルスベクターによる遺伝子導入条件に基づき,卵巣体細胞を含む未成長卵母細胞に対して体外培養およびFP遺伝子を導入した.未成長卵子を含むこれらの卵巣細胞をレシピエントマウス個体卵巣組織内へ注入をおこない,経時的に卵母細胞分離ならびに組織学的検討を行ったが,FP遺伝子導入由来の卵母細胞は認められなかった.以上のことから異種環境下での卵胞の再構成および発生誘導に関して改善の工夫が必要であると思われた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究代表者は,平成25年11月に国立精神・神経医療研究センターから岡山大学生殖補助医療技術教育研究センターに異動した.異動準備並びに移動後の実験環境の整備のため,平成25年度の下半期は実質的に本研究課題を遂行することが出来なかった.このために26年度まで補助事業期間延長申請を行った.26年度に本研究課題を完了予定である.
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Strategy for Future Research Activity |
25年度中に所属研究機関を異動したことにより,本研究計画当初の対象動物の一つであったマーモセットを継続的に使用することが研究環境上,困難となっている.このため,26年度は対象動物をマウスのみとし,未成長卵母細胞の移植ならびに長期培養による発生誘導法の検討を行う計画に変更する.この計画変更により,異動先において本研究課題の遂行と完了が可能となる.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究代表者は,平成25年11月に国立精神・神経医療研究センターから岡山大学生殖補助医療技術教育研究センターに異動した.異動準備並びに移動後の実験環境の整備のため,平成25年度の下半期は実質的に本研究課題を遂行することが出来ず,研究計画の完了が達成できなかった.このため補助事業期間延長申請を行い,次年度使用額が生じることとなった. 次年度使用額は,2補助事業期間変更前の最終年度である25年度の研究計画における未実施部分の研究内容ならびに25年度の途中結果を踏まえて研究計画を一部変更した研究内容に基づく消耗品類(主として試薬類および実験動物類等)の費用として使用する.
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