2013 Fiscal Year Research-status Report
PET脳機能を高精度に定量画像化する形態・解剖情報を用いた画像解析システム
Project/Area Number |
24700445
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
志田原 美保 (古本 美保) 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (20443070)
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Keywords | PET / 脳機能推定 |
Research Abstract |
本研究の目的は、PET検査によって得られる様々な脳機能を高精度に定量画像化するために、MRI及び脳アトラスの形態・解剖情報を用いる脳機能の推定法に部分容積効果補正、ノイズ除去を併用する画像解析システムの開発を行うことである。 この目的のために、平成25年度は、前年度までに開発した手法をもとに、更にノイズにロバストな手法となるようにアルゴリズムを改良・最適化を行った後に、解析プログラムにグラフィカルユーザーインターフェースを加え画像処理ソフトとして使いやすさを追求する予定であった。実際には、改良の途中段階のアルゴリズムを実行するプログラムにグラフィカルユーザーインターフェースを加えたβ版のソフトウェアを無償公開・配布した段階で育児休業により研究が中断となってしまった。 この平成25年度に配布を開始した本ソフトウエアはmatlab上で実行可能でありtabメニューを導入するなどして使いやすさを追求したものであるが、spmやhammersmith atlas、dual-tree complex wavelet transformなど複数のフリープログラムを利用しており、実際のソフトウェア内部の動作を理解するには参考資料が必要であった。そのため、日本語と英語版の両方のユーザーズマニュアルおよびホームページを整備した。このホームページのアドレスについては、平成25年度に発表した論文上にて公開をした(Kim E et al,JCBFM, 2013, 33(6),914-20)。ソフトウエアの公開後には、実際にホームページからダウンロードしソフトウエアを使用した国内外のユーザーからの質問や動作不具合の報告などがあり、それらに個別に対応して必要あればバグ修正などを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成25年度は、産休・育休の取得により、研究が中断された。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、アルゴリズムの改良を推し進め、その効果を被験者の同意が得られた臨床PETデータを用いて評価し、最終版のソフトウェア公開を行う。また、最終年度であるため、得られた結果を取りまとめ、成果の発表を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年は産休・育休に伴う研究中断が生じたため、研究の進捗がおくれてしまい、次年度への延長申請を行った。 H26年度は最終年度であり、研究成果報告に関する使途(英文校正、雑誌投稿料)が主となる予定である。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Quantification of opioid receptor availability following spontaneous epileptic seizures: correction of [11C]diprenorphine PET data for the partial-volume effect2013
Author(s)
McGinnity CJ, Shidahara M, Feldmann M, Keihaninejad S, Riano Barros DA, Gousias IS, Duncan JS, Brooks DJ, Heckemann RA, Turkheimer FE, Hammers A, Koepp MJ.
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Journal Title
Neuroimage
Volume: 79
Pages: 72-80
DOI
Peer Reviewed
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