2014 Fiscal Year Annual Research Report
マーカーレス新生児運動モニタリングシステムに関する研究
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24700467
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Research Institution | National Institute of Technology, Kumamoto College |
Principal Investigator |
卜 楠 熊本高等専門学校, 制御情報システム工学科, 准教授 (80425743)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 新生児運動解析 / マーカーレス計測 / 医療・福祉 / 生体医工学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、非侵襲で無拘束な状況で新生児運動の定量的評価を目的として、マーカーを用いず新生児運動をモニタリング・計測し、運動特徴を抽出するシステムを開発する。本年度は下記の研究成果を得ることができた。1. 前年度までの研究成果をベースに、医療現場で使用できる複数台カメラの実際計測用システムを構築した。高速で同時に複数画像を計測するに関連して、長時間使用するためにフレームレートや解像度と記録装置の性能など重要パラメータを総合して検討した。さらに、専用ビジョンコントローラを用いてPCを使用しないシステムを構築した。2、新生児運動の画像解析アルゴリズムの開発を行った。運動特徴変化の連続性及びスケルトンリンクモデルの情報を活かして、画像から姿勢の推定を行い四肢の運動を抽出する手法を開発した。構築した処理アルゴリズムより、複数台カメラから計測した画像から四肢の運動特徴をおおむね捉えることができた。3、医療現場での計測実験を実施し、実際の新生児運動データを計測した。計測した運動データを使用して、従来手法である3次元計測技術、マーカー不要の運動評価技術を使用して、比較・評価実験を行った。4、複数台カメラ画像による計測・処理手法の開発と同時に、単一カメラの画像より運動特徴の抽出手法にも取り組んだ。完全な3次元計測とはならないが、一部情報損失の基で近似的に運動特性の抽出可能性を示した。単一カメラ情報を用いた運動特徴抽出は、本研究の提案に含まれていない部分で今回の初歩的な試みの結果を持って今後も引き続き取り組んでいく予定である。
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