2014 Fiscal Year Annual Research Report
CT像からの高精度腸管抽出に基づくクローン病診断支援システムの開発
Project/Area Number |
24700494
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
小田 昌宏 名古屋大学, 情報科学研究科, 助教 (30554810)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 医用画像処理 / 診断支援システム / 画像認識 / 画像情報処理 / 病変検出 |
Outline of Annual Research Achievements |
CT像に基づく小腸及び大腸におけるクローン病の診断支援システム開発を目的とし、平成26年度は以下の項目の開発を行った。 【腸管の構造再構築法の性能向上】断片化されて抽出される腸管領域を再構築し、腸管の形状を復元する手法の精度向上を図った。前年度に腸管の再構築法を開発したが、処理時間が長く実用的ではなかった。今年度は処理時間を短縮し、より複雑な構造を持つ腸管も再構築可能とした。 【クローン病CADシステムの開発】これまで開発した手法を持ち、腸や病変の形状・位置を医師に提示可能なシステムの開発を行った。腸や周辺組織の仮想化内視鏡像、仮想展開像、腸管に沿った断面像、任意断面像、外形像を表示可能とした。 【診断結果情報出力機能の開発】クローン病CADシステムで得られる腸や病変の形状・位置をコンピュータ上、タブレット端末上、紙面上で提示可能とした。サーバ上でクローン病CADシステムを動作させ、ネットワーク経由でクライアント端末上にCADシステムの情報を表示させ、遠隔地からでも診断情報を参照可能とした。タブレット端末からもCADシステムの3次元画像の視点位置・視線方向を変更可能とした。
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