2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24700499
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Research Institution | National Center for Geriatrics and Gerontology |
Principal Investigator |
安部 恵祐 独立行政法人国立長寿医療研究センター, 再生再建医学研究部, 流動研究員 (10535652)
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Keywords | nsPEF / IBSEF / apoptosis / ceramide / apoptosis |
Research Abstract |
前年度より、nsPEF(ナノ秒パルス高電界)およびIBSEF(高周波高電界)の研究を行った。顕微鏡下イメージング観察により、120ns幅nsPEF(10kV/cm)と300KHz-1MHzのIBSEF(5kV/cm)によるアポトーシス誘導現象は酷似していると推測された。120nsは周波数に換算すると一振幅約500nsになり、2MHzに相当するので、メカニズムが類似しているものと予想された。アポトーシス誘導条件での電界刺激によりHeLaS3細胞では、p53が不活性化しているため、Baxの核内移行が観察された。一方、正常なp53のある細胞では細胞質でのBaxの発現上昇が観察された。この現象により、小胞体とミトコンドリアどちらのアポトーシス経路が優位に働くかを決定していることが示唆された。また、HeLaS3細胞において、電界刺激とCaイオン流入による一過性ROS誘導とその後のBleb形成→Ceramide生成→持続的ROSの生成→ERストレス性アポトーシス誘導において、ある酵素が働いていることを突き止めた。これらのデータをもとに、低ストレス高効率の遺伝子導入法の開発と in vivoでの高効率アポトーシス法の開発を現在立ち上げている。
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