2014 Fiscal Year Research-status Report
視野欠損リハビリテーションの効果のfMRI・NIRSによる評価
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24700540
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
宮田 隆司 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (80404507)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 視野障害 / 脳卒中 / 脳機能イメージング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は視野障害を有する脳卒中患者において,視覚課題呈示時の脳活動を脳機能イメージングを用いて評価するための適切な刺激呈示課題を開発することにより,実際のリハビリテーション場面での適切な障害の評価方法や訓練方法の選択ならびに開発の基礎とすることを目的としている。 現在,近赤外光トポグラフィーを用いて健常者ならびに視野障害患者(主に同名半盲)を対象に各種の視覚提示課題を用いて脳活動の変化を明らかにするためデータを集積しつつある。視覚提示課題として,白黒を反転させた1組(2枚)のチェッカー(格子)模様を一定の間隔で繰り返し呈示し,その際の脳活動の変化を明らかにすることを試みたが,同一被検者内,あるいは被検者間での再現性に乏しく,今年度は視覚提示課題の変更を行いその妥当性について評価を行うこととなった。 新規の視覚提示課題として,画面中央に固視点を呈示して被検者に注視させ,周辺視野に探索する刺激点をランダムな場所にランダムなタイミングで呈示することとした。刺激点はビープ音とともに呈示され,被検者は刺激点を発見した時点でボタンを押して知らせるが,数回に1度の割合でビープ音の後に刺激点が呈示されないため,パフォーマンスの信頼性も確認できることとして検討をすすめた。 検討は健常者に対して適切な視覚提示マーカーや視覚提示時間や呈示間隔を明らかにすることを目標に評価した。結果としていくつかのパターンが候補としてあげられ,今年度は視野障害患者に対しての効果を明らかすることが必要である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
視覚提示課題条件の変更が必要になり,再度症例での評価を行うことになったため。
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Strategy for Future Research Activity |
新しい視覚提示条件を用いた視野障害患者での評価検討をすすめる。
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Causes of Carryover |
視覚提示課題の再評価のため,予定されていた視覚提示プログラムの購入や成果の公表ができなかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
視覚提示プログラム評価のための必要機器の購入ならびに研究成果の公表のための旅費等に使用予定である。
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