2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24700551
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Research Institution | Nishikyushu University |
Principal Investigator |
大田尾 浩 西九州大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (00441345)
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Keywords | 脳卒中片麻痺患者 / 車いす駆動能力 / バランス能力 / 腹筋筋力 |
Research Abstract |
本研究は,脳卒中片麻痺患者の車いす駆動能力に影響を及ぼす要因を明らかにすることを目的とした。対象は脳卒中片麻痺患者58名とした。測定項目は,車いす駆動速度,Br.stage,握力,腹筋筋力,腸腰筋筋力,下肢筋力,足指筋力,座位での下肢荷重力,座位バランス,立位バランス,半側空間無視,足底感覚とした。車いす駆動速度に影響を及ぼす要因を抽出するために,ステップワイズ法による重回帰分析にて検討した。その結果,車いす駆動速度に影響する因子として選択されたのは,腹筋筋力と立位バランスであった。また,腹筋筋力は寄りかかったバックレストから自力で起き上がれるくらいの力が必要であり,立位姿勢にてわずかでも手を前方へリーチできるくらいのバランス能力が必要であることが示された。脳卒中片麻痺患者が車いすを駆動するには,上下肢の筋力や座位バランスではなく,腹筋筋力と立位バランスが重要であることが明らかとなった。 さらに,立位バランスの指標として用いたFunctional reach test (FRT)は,従来の方法である開眼にて行うよりも閉眼にて実施する方が,脳卒中患者のバランス能力をより反映することが確認された。
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Research Products
(5 results)