2013 Fiscal Year Research-status Report
筋に対する直線偏光近赤外線の高強度パルス照射とストレッチングの単独および複合効果
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24700556
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| Research Institution | Takasaki University of Health and Welfare |
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Principal Investigator |
竹内 伸行 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 講師 (20587076)
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| Keywords | 直線偏光近赤外線 / ストレッチング / 筋伸張性 / 筋血流 |
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| Research Abstract |
本研究課題は大きく分けて、健常者を対象とした基礎研究の研究1と、脳血管障害患者を対象とした臨床研究である研究2を実施してきた。平成24年度および平成25年度は主に研究2を実施し、平行して研究1を開始することができた。また、研究2の測定データの解析が済んだ部分の成果について、平成25年5月に行われた第48回日本理学療法学術大会(名古屋市)および平成26年3月に行われた13th International Meeting of Physical Therapy Science(中国大連市)において発表した。なお、これらの学術大会で発表した部分は現在論文を執筆中であり、平成26年度中に発表予定である。
これまでに終了した研究2の成果では、筋緊張亢進を認める脳血管障害患者の足関節底屈筋に対し、高強度パルス照射型直線偏光近赤外線(HI－LPNR)を照射すると、最大筋伸張度を示す足関節背屈角度が有意に拡大し、筋伸張に対する抵抗を示す他動的足関節背屈抵抗トルクが有意に減少することが認められた。この結果から、HI-LPNRには脳血管障害患者の筋緊張抑制効果があると示唆された。また、ストレッチングとHI-LPNRの併用による介入でも同様な変化を認めたが、HI-LPNRの単独使用群およびストレッチング単独使用群との統計学的有意差を認めなかった。このことから、HI-LPNRとストレッチングは単独でも併用でも、介入後の最大筋伸張度および筋伸張に対する抵抗に差はないと示唆された。
また、平成25年度は研究1の一部も実施したが、現在も継続実施中である。研究1はHI-LPNR照射による筋組織血流動態の変化を解析するものである。平成26年度以降において測定を終了し、データ解析および成果の発表を行う予定である。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究課題は研究1と研究2に大別して計画、実施している。平成25年度までに研究2のデータ解析に移ることができ、その一部はすでに関連学会で発表も済ませた。また現在論文執筆中である。このため、研究2の範囲は概ね順調に実施できたと考える。加えて、研究1についても、平成25年度途中から開始することができ、平成26年3月現在において、予定した対象の半数以上の測定を終了することができた。これらを総合的に考えると、本研究課題は順調に伸展しているといえる。
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| Strategy for Future Research Activity |
平成26年度はこれまでに終了した研究2のデータ解析を終了し、関連学会および学術雑誌等において、その成果を発表する。加えて、現在継続中である研究1の測定を終了し、データ解析に移り、HI-LPNRの生理学的効果を筋組織血流動態の視点で明らかにしたい。状況によっては、平成26年度中にその成果を関連学会等で発表する予定である。
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| Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度は、前年度からのデータ測定の継続が主たる研究内容となった。このため、新たな物品等の購入が少なくすんだ。また当初予定していた国際学会での発表が平成26年度以降に変更となった。これらの要因により、次年度使用額が生じたものである。
平成26年度においては、データ測定が終了する予定であるが、予定対象者数の後半には測定機器の消耗品交換が必要になると予想されるためレーザー組織血液酸素モニタの測定プローブを購入予定である。また、データ解析等の進捗状況によっては、国内外の学会にて研究成果を発表していくため、これらの参加費および旅費として支出する。また、これまでの研究成果の一部を論文として執筆中であり、その英文校正料や投稿料として支出予定である。
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Research Products
(2 results)
