2014 Fiscal Year Annual Research Report
筋に対する直線偏光近赤外線の高強度パルス照射とストレッチングの単独および複合効果
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24700556
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Research Institution | Takasaki University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
竹内 伸行 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 准教授 (20587076)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 直線偏光近赤外線 / 筋緊張 / ストレッチング / 脳血管障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
本課題は全計画を研究1と2に分けて立案した。平成24~25年度は主に研究2を実施し、26年度に研究1の範囲を実施した。26年度は研究1の実施と、研究2の成果の発表準備等も行った。 高強度パルス照射型直線偏光近赤外線(high intencity linear polarized near-infrared ray;HI-LPNR)照射とストレッチングの単独および併用効果を検討したが、対照群を除く介入3群で筋緊張抑制を認めた。結果の一部は第54回日本生体医工学会大会(2015年5月)と第50回日本理学療法学術大会(2015年6月)で発表予定である。同様に成果の一部は既に論文執筆を終えたため、近日中に関連学術雑誌に投稿予定である。 研究1は26年度中に概ね被検者の協力を得た測定を終了でき、大まかな知見は平成26年度中に把握することができた。ただし詳細な解析は現在進行中であり、27年度も継続して実施する。なお成果の発表準備は27年度に実施する。 全期間を通して得た主たる知見は、HI-LPNRを脳血管障害患者に照射すると(1)筋緊張抑制効果が期待できる、(2)それは主に筋緊張の非神経学的要素を改善する作用である、(3)ストレッチングおよびストレッチングとHI-LPNRの併用についてはHI-LPNR単独と同等の筋緊張抑制効果を認めるが、これら3つの介入方法に効果の差は認めなかった、ということである。加えて、HI-LPNRを筋に照射すると、筋組織内の酸化ヘモグロビン量増加、脱酸化ヘモグロビン減少、筋組織酸素飽和度増加を認めるが、全ヘモグロビンは変化しないことが明らかになった。HI-LPNR照射には、ストレッチングに伴う疼痛発生や筋線維損傷のリスクが無いため、本研究にてHI-LPNR照射の単独施行による筋緊張抑制効果が明らかになったことは臨床における治療法選択の一助になると示唆された。
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Research Products
(2 results)