2014 Fiscal Year Annual Research Report
おいしい摂食嚥下障害食「究極のメニュー」作成に関する研究
Project/Area Number |
24700559
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
和田 真一 昭和大学, 医学部, 特別研究生 (30366504)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 嚥下 / 咀嚼 / 食形態 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究の目的:ペースト食を食べている方の中で、常食相当を食べられる能力がある方を見出し、不当に過剰なペースト食を減らすこと。簡易的な検査(ガムを噛むだけ)で咀嚼能力の評価ができれば、幅広い施設や在宅で評価が可能になる。より本人が望む「おいしい」食形態を安全に提供できることを目標とする。 患者選択基準:65歳以上。森山リハビリテーションクリニック入院患者。除外基準:経口摂取で必要量のカロリー摂取ができていない方。今回の研究に必要な指示に従うことができない方など。評価項目:嚥下閾食物物性(厚労省2回法)。咀嚼力判定用ロッテキシリトールガム、比食法と色彩色差計を用いて測色。咀嚼力はa値の絶対値で評価。残歯数、義歯の有無、咀嚼回数、咀嚼時間、一口量、食品温度、嚥下スクリーニング検査(聖隷式摂食嚥下質問紙、RSST、水飲みテスト、MMASA日本語版) 研究デザイン:横断研究。a値(連続変数)と嚥下閾食物物性(嚥下ピラミッドL3以内(かたさ15000以下、凝集性0.2-0.9、付着性1000以下。一般にはミキサー食,ピューレ食,ペースト食)に収まっているか否か:二値変数)の相関、a値と副次評価項目の相関を検定する。 目標症例数:嚥下閾食塊をL3以下にできる群の120秒時点のa値の平均を25、L4以上になる群は平均12、標準偏差10程度(先行研究の正常者a値標準偏差は5程度)と仮定。有意水準:両側α=0.05、検出力:(1-β)=0.8、少なくともE/S(標準化効果量)=1.0はあり、症例数が1:1であれば約17例必要。群間の症例不均衡が生じることを考えると、標本は約30例程度必要である。 2015年4月8日現在、2014年12月からの約4か月で、入院患者44例中、18例の検査を施行。目標症例数まであと12例である。講座研究費で研究続行中。6月末にはデータ収集が終了する見込みである。
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