2013 Fiscal Year Research-status Report
筋線維核数の変化に着目した萎縮筋に対する筋力増強運動効果の検証
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24700566
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Research Institution | Nagoya Gakuin University |
Principal Investigator |
伊東 佑太 名古屋学院大学, リハビリテーション学部, 助教 (30454383)
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Keywords | リハビリテーション科学 / 運動療法学 / 動物 / 細胞生物学 / 骨・筋肉 |
Research Abstract |
これまでに我々は、筋萎縮を起こしたマウスに対して高強度の筋力増強運動を行わせる研究を行ってきた。その結果、本運動が筋線維の太さの回復促進に有効なこと、この変化が健常筋肥大の変化よりも早く起こること、さらには筋線維核の数が正常値以上に増加する ことを明らかにした。この結果は、筋力増強運動による萎縮筋の回復促進には健常筋肥大時と異なるメカニズムが存在することを示唆し、それには筋線維核数の増加が重要な鍵を握っていると考える。そこで本研究は、筋力増強運動によって起こる筋線維核数の増加に 焦点を絞り、その時期や関与する因子を明確にすることで、萎縮筋に対する筋力増強運動の効果のメカニズムに迫ることを目的とした。 平成24年度には、筋力増強運動による筋萎縮からの回復促進モデルマウスに対して、EdUのClick-iT法を用い、筋衛星細胞増殖が起こる時期や量を検証した。この結果を受け、平成25年度には、その成果発表をするとともに、EdUのClick-iT法と筋衛星細胞マーカーとの共染実験を行い、EdU陽性の核、すなわちEdU投与後に増殖した核が筋衛星細胞のマーカーと共染することを確認した。本結果より、筋力増強運動による筋萎縮からの回復促進過程に起こる筋線維核数の大幅な増加は、筋衛星細胞の増殖が大きく関与していると考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
筋力増強運動による筋萎縮からの回復促進過程における、筋線維核が増加する時期や量、また筋衛星細胞の増殖/分化、融合時期に関して評価、解析を行い、一定の知見を得た。しかし、当初の計画にあった生化学的評価を実施するまでに至っていない。また、当該課題の学術的背景に進歩があったため、評価方法の選択を再考する必要があった。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、筋線維核数変化のメカニズムを探る。特に、近年進歩した筋衛星細胞に関わる評価方法を念頭に置き、“萎縮筋”に対する“高強度”の筋力増強運動の効果に焦点を絞り、運動の負荷強度や頻度の違いによる筋線維核の動態変化の違いに着目して進める。最終年度である平成26年度は、3年間の成果を元に論文としてまとめ投稿する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
受け入れ口座の利息によって20円の次年度使用額が発生した。 次年度使用額は物品購入時の振込手数料等に充当する。請求した助成金額は予定通りの計画で使用する。
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Research Products
(3 results)