• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2016 Fiscal Year Research-status Report

発達障害児の注意機能に対する音楽的訓練法が脳機能に及ぼす影響に関する研究

Research Project

Project/Area Number 24700573
Research InstitutionKurashiki Sakuyo University

Principal Investigator

糟谷 由香  くらしき作陽大学, 音楽学部, 講師 (60412219)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2018-03-31
Keywords定型発達児 / 注意機能 / 実験 / 音楽活動
Outline of Annual Research Achievements

本年度は,音楽活動が注意機能にもたらす影響を調べる実験の追加実験を実施し,予定していたサンプル数35名のデータを収集し終え,そのうちの解析対象となった29名分の行動検査結果を解析した.
音楽活動前後で実施した行動検査(児童用注意機能検査)を解析した結果,被験者(6~9歳の児童)の注意全般(持続性注意,選択性注意,注意の切り替え,および分配性注意)が統計的に有意に向上したことがわかった.対照活動としたテレビゲーム活動においても,活動前後の検査結果を比較すると活動後で平均スコアは上昇していたが,有意差は見出されなかった.
あらゆる認知機能の基盤となる注意機能に問題を抱える児童は臨床的に見て多く存在するが,その訓練法や効果について検討した研究は少ない.また,音楽療法では,注意訓練において重要な役割を果たすと考えられているリズムや他の音楽的要素を臨床目的で使用するが,音楽活動が児童の注意機能にもたらす影響を詳細に検討した研究はまだない.今回の健常児を対象とした研究で得られた知見は,注意機能に問題を抱える児童を対象とした訓練法を検討する上での手掛かりとなると考えられる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

実験の被験者数が目標値に達するまでに予定よりも時間を要したため,および研究代表者の産前産後,育児休暇取得のため,今年度着手すべき作業に着手できず,やや研究の進度が遅れることとなった.

Strategy for Future Research Activity

平成29年度は,1.行動検査結果の解析で得られた結果を国際学会,および論文で公表すること,2.健常児群と実験結果と文献調査を踏まえて,臨床群の研究デザインを考案すること,3.実験で得た他のデータ,脳活動データ(NIRS)と気分調査の分析を進めること,を予定している.研究期間の延長が認められれば,平成30年度には,臨床群を対象とした実験を実施したい.

Causes of Carryover

本年度は,研究代表者の産前産後および育児休暇取得により,9月26日以降研究を中断せざるを得なかったため,使用する予定であった助成金が未使用となった.使用予定であった費用は,主に,研究協力者との会議および実験データ解析に伴う諸経費,研究成果発表に関わる諸経費,文献収集に関わる諸経費であった.

Expenditure Plan for Carryover Budget

今後研究を進める上で必要となる費用として,研究協力者との会議および実験データ解析に伴う諸経費,研究成果発表に関わる諸経費,文献収集に関わる諸経費,研究協力者らへの謝金,および臨床群を対象とした実験に関わる諸経費などに使用する予定である.

URL: 

Published: 2018-01-16  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi