2018 Fiscal Year Annual Research Report
A study of effects of rehabilitation using music on attention and brain function in children with developmental disabilities
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24700573
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Research Institution | Kurashiki Sakuyo University |
Principal Investigator |
糟谷 由香 くらしき作陽大学, 音楽学部, 講師 (60412219)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 音楽療法 / 音楽リハビリテーション / 児童 / 注意機能 / 注意検査 / 実験研究 / 注意制御 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度の取り組み:1. 国際研究雑誌および国内雑誌に研究成果をまとめた論文を投稿し、2.本研究成果を踏まえた臨床群の研究デザインを考案し、3.実験研究で収集した脳活動データの分析に着手した。 1.国際研究雑誌IMPACTに本研究の意義と重要性、および研究結果の一部が掲載された。論文としてまとめて投稿したものは、現在採否結果待ちである。国内雑誌では、自閉スペクトラム症児らを対象とした音楽療法活動において、活動参加に要する注意の働きを調べた結果を公表した。 2. 健常群で実施した実験研究成果を踏まえ、自閉スペクトラム症児を対象とした実験研究のデザイン等を考案し、次なる研究として取り組む準備を進めた。 3. 近赤外線分光法で得た脳活動データを分析するソフトを研究協力者とともに作成した。注意検査中の活動が見られる部位(数チャンネル)に焦点を当て、現在データの分析を進めているところである。 研究期間全体を通じて実施した研究の成果:インタラクティブな音楽活動が児童の注意機能全般(持続性注意、選択性注意、注意制御)に好影響を与えることが実験研究により実証された。また、自閉スペクトラム症(ASD)児を対象とした音楽療法活動は、目的がASDの中核症状の改善であった場合でも、活動を通して児らの注意機能全般の働きを要することもわかった。音楽が児童の注意機能を訓練するツールとして有用である可能性を明らかにすることができた。
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