2013 Fiscal Year Research-status Report
視力・視野障害者の日常生活動作における頚部負担の運動学的手法による研究
Project/Area Number |
24700586
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Research Institution | Tsukuba University of Technology |
Principal Investigator |
中村 直子 筑波技術大学, 保健科学部, 助教 (00455940)
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Keywords | 視覚障害 / 動作分析 / 頚椎 |
Research Abstract |
平成25年度は測定環境の整備を行い、また倫理委員会承認後に予備測定を開始した。 本研究では視覚障害者の頚部に着目し、1.机上動作における頚椎の角度や筋電位を測定、2.障害物のある平地歩行の三次元動作解析を行い頚部とその他身体部位の動きを分析、3.身体情報の基礎データとして関節可動域の検査や頚のレントゲン撮影、アンケートによるQOL調査や筋骨格系の痛みの確認等を予定している。 平成25年度には全ての測定開始を予定していたが、3で使用を予定していたレントゲンの撮影装置が平成26年2~3月に更新され、電子化されることが決まったため、頚のレントゲン撮影を平成26年4月以降から行うことに計画を変更した。また、研究開始当初は2の歩行動作解析を行うシステムとして、本学所有のTOMOCO(東総システム社製)の使用を予定していたが、平成26年度本学に建設される新棟に、グローバルスタンダードとされるVICON(VICON社製)が導入される可能性が高くなったため計画を変更し、平成25年度では歩行解析の測定は行わず、測定環境の整備のみ実施した。1の机上動作における頚部の各測定については、予備測定を開始し、測定環境の検討を繰り返しながら本測定の準備をしている。平成26年度は環境が整ったものから測定を開始する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成25年度には、研究対象者の身体基礎情報として頚のレントゲン撮影を予定していたが、使用予定のレントゲン撮影装置が平成26年2~3月に電子化されたため、レントゲン撮影を26年4月以降に行うことに計画を変更した。また、研究開始当初は歩行動作解析を行うシステムとして、本学所有のTOMOCO(東総システム社製)の使用を予定していたが、平成26年度本学に建設される新棟に、グローバルスタンダードとされるVICON(VICON社製)が導入される可能性が高くなったため計画を変更し、平成25年度では歩行解析の測定は行わず、測定環境の整備のみ実施した。よって平成25年度は机上動作における頚の筋電位、角度の測定のみを予備測定から開始し、測定環境の検討を繰り返し行った。これらのことを考慮して上記のとおり達成度を評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度からは全ての研究内容につき、本測定を開始する。すでに数人の視覚障害を有する方から、研究協力への口頭による了承を得ている。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度はレントゲン撮影用のフィルム15~20万円の購入を予定していたが、平成26年2~3月に本学のレントゲン撮影装置が更新され電子化されたことにより、フィルム購入の必要がなくなった。また平成25年度には、本研究で使用する三次元動作解析装置の機器を変更することを決めた。使用予定の装置(VICON)は平成26年度に本学に新しく建てられる施設に設置される予定の機器であるため、配置等の状況が予測できず、平成25年度内には実際の測定環境を想定した準備が行えなかった。更に歩行解析の測定を開始できなかったことにより、被験者や補助者への謝金も発生しなかった。これらの計画変更により、平成25年度は約89万円の残額が生じた。 平成26年度は平成26年度分の予算70万円と平成25年度分残額約89万円、合計159万円の研究費使用を予定している。詳しくは、筋電計の電極等の消耗品やゴニオメーター・アタッチメント・障害物のある床での歩行分析測定環境整備等の物品費として65万、学会参加や被験者の旅費として29万、被験者および測定補助者の謝金として40万、その他として校閲費やQOL等評価スケールのライセンス料、学会参加費等で25万円の使用を予定している。
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