2014 Fiscal Year Research-status Report
動きのぎこちなさを改善する運動教材の開発―ムーブメント教育を参考として―
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24700618
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
松本 奈緒 秋田大学, 教育文化学部, 准教授 (30364699)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ムーブメント教育 / 体育授業モデル / カリキュラム / 運動の巧緻性 / 認知 / 国際情報交換 / アメリカ合衆国 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成25年度実施した実証研究について、データを整理し研究成果をまとめた。動きの巧緻性について複数の専門家による動きの評価を行った。評価の指標はラバンのムーブメント原理を参考とし、身体、空間、速さ、質、動きの5つの観点であり、評価者らによる評価点の平均値をプレ―ポスト比較することで評価した。身体・運動感覚の変化については、学習者にツリー法と描画法の質問紙調査とインタビューを行うことによって明らかにした。ツリー法は空欄の四角の中に学んだことをムーブメント教育の授業毎時間後に記入し、関連の言葉を線でつなぐ方法である。この方法によって、学習者の認知が多種多様になり、身体・運動感覚についての複数の記述がみられた。描画法については、ムーブメント教育の授業毎時間後に白紙の用紙に記入し心に残っていることやおきにいりの場面について絵を描くことで示す方法である。この方法によっても身体・運動感覚についての複数の描画がみられた。また、半構造化インタビューによっても、身体・運動感覚についての意見を聞くことができた。これら結果の一部については、国内の学会(日本スポーツ教育学会)で発表し、今後国際的学会(AIESEP2015 International Conference)にて発表することが決定している。 今年度、小学校5年生について実証研究を行ったが、インフルエンザの流行の為、実証研究実施中に学年閉鎖となり、当初予定していた時間数を減らした形での研究にせざるをえなかった。何人かの子どもについては、4年次だけでなく5年次も継続的にムーブメント教育の学習を実施することができたが、その結果については現在分析中である
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
行った実証研究が実施期間中にインフルエンザの流行により、学年閉鎖となり、十分に授業時間数を確保した実施とならなかった。したがって、平成27年度にも研究を継続し、実証研究を行うこととする。
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Strategy for Future Research Activity |
国際学会での発表に向け、データをさらに精選し研究の結果をまとめる。また、平成27年度の実証研究についても受け入れ先機関や授業者からの協力内諾を受けている。
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Causes of Carryover |
2015年1月~2月に行った実証研究のデータ撮りについて受け入れ先機関である小学校がインフルエンザのため学年閉鎖となり、データ取得が一部変更になった。このことを受けて、当初3月の米国での学会(SHAPE America2015大会)ではなく、7月の国際学会(AIESEP2015 Inter national conference)にて研究成果を発表することに変更した。この国際学会の旅費の為、226,857円を翌年度へと繰り越し、使用することにした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
7月の国際学会(AIESEP2015 Inter national conference)にて研究成果を発表する旅費として、226,857円を使用する。
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Research Products
(2 results)