2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24700626
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
丸山 麻子 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 助手 (00420878)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 血中ビタミンD / 季節変動 / 女性 / 運動機能 / 骨代謝 |
Research Abstract |
(目的)運動器(骨と筋)の強度や機能維持には、適当な身体活動が必要となる。一方で、運動器の構築に必要な血中ビタミンDには季節変動があることが知られている。本研究では、血中ビタミンDの欠乏が懸念されている若年女性(女子大学生)を中心に、血中ビタミンDの季節変動と運動器および運動機能の相関関係を検証することを目的とする。 (方法)平成24年度は、被験者の選定を行った。被験者は幼少期より何らかの運動習慣を継続的に有しており、本研究の最大の目的である、特定の練習環境や運動内容による影響を明確にすることができる体育系学部に所属する女子学生とした。選定にあたり、現在および過去の運動習慣・練習内容、これまでに経験したスポーツによる傷害の有無とその内容、初経年齢および現在の月経状況、その他の既往歴などを調査した。被験者を現在の運動習慣より分類し、屋内スポーツ競技者群(バスケットボール、バレーボール)15名、屋外スポーツ競技者群(サッカー)15名、運動習慣なし群(コントロール)7名を選出した。冬期の測定として3月に第一期の測定を行った。被験者に対し、採血により骨代謝マーカーとして、骨吸収マーカー:骨型酒石酸抵抗性酸性フォスファターゼ(TRAP-5b)、骨形成マーカー:骨型アルカリフォスファターゼ(BAP)、および血中ビタミンDとして25-ヒドロキシビタミンD(25(OH)D)、副甲状腺ホルモン(PTH)、女性ホルモン(エストラジオール、プロゲステロン)を測定した。同時に骨強度、体力(筋力:膝関節周囲筋筋力、平衡性:重心動揺)測定、身体計測を実施した。同時に、質問紙によりコンディショニングチェック(傷害、疲労箇所の有無、月経状況等)およびストレスチェック(POMS)を行った。 (進捗状況)現時点では、検体の分析およびデータの入力を行い、次回第二期(6月)の測定に向けた準備を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の研究計画では、平成24年度の9月より測定を開始する予定であったが、被験者の選定に時間がかかったこと、また1年間の縦断的調査という本研究の特徴から新チーム始動時に開始することが望ましいと判断したために、3月からの開始となった。しかし、実験開始までに十分な準備期間が取れたことから、今後の測定がスムーズに進行するものと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度は、第二期(6月)、第三期(9月)、第四期(12月)において引き続き各測定を実施する。本実験により得られる膨大なデータについては、速やかに入力および分析を行う。 得られたデータより季節毎の血中ビタミンDおよび各測定項目と傷害発生や疲労感などのコンディションとの関連を、練習環境(屋内・屋外)の観点から比較検討を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度に繰り越した研究費については、当初の研究計画の遅れによるものであるため、今年度に血液分析代、および被験者、実験補助者への謝金、学会参加費用として、当初の予定通りの全額が使用される予定である。
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