2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24700626
|
Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
丸山 麻子 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 助手 (00420878)
|
Keywords | 血中ビタミンD / 季節変動 / 女性 / 運動機能 / 骨代謝 |
Research Abstract |
骨粗鬆症の予防のためには、若年期において最大骨量を高めるために跳躍運動を多く含むhigh impactな運動の実施が重要とされている。また、運動器の強度や機能の維持に必要な血中ビタミンDは季節変動があることや、若年女性は中高齢女性に比べ不足状態の者が多いこと、そして、運動を定期的に行う女子スポーツ選手においても、同様に血中ビタミンDの不足がみられ、疲労骨折の発症やパフォーマンスの低下を引き起こす要因とされている。 本研究は血中ビタミンDの季節変動が女性の運動器および運動機能に与える影響について明らかにするため、継続的な運動習慣を有する者が多い体育系女子大学生(屋外スポーツ競技者:サッカー、屋内スポーツ競技者:バレー、バスケット、一般:トレーナー・マネージャー等のスタッフ)を対象に、血中ビタミンDおよび各種生化学マーカーおよび骨強度、体力を測定し、同時に傷害調査やコンディション調査(月経状況を含む)、運動習慣(練習内容、環境)の調査を行った。 平成25年3月に第一期(冬)の測定を行い、その後第二期(6月・春)、第三期(9月・夏)、第四期(12月・秋)に同様の各種測定を行った。 本研究の結果、一年を通して屋内スポーツ競技者は屋外スポーツ競技者に比べ血中ビタミンDが低値を示した。また、屋内スポーツ競技者の冬季の血中ビタミンDの不足状態が副甲状腺ホルモン(PTH)や血中カルシウムの濃度にも影響を及ぼすことが確認された。 現在、筋力および平衡性などの体力、骨強度、コンディションとの関連について、統計分析を実施している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成25年度までに、各測定が終了し、現在は主にデータの集計や整理・統計分析等を行っている状況であり、おおむね当初の予定通りに進んでいる。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成26年度については、昨年度の測定で得られたデータを、多方面から分析を行い、より詳細な季節変動に伴う変化を捉え、スポーツ現場や教育現場に還元できる形での成果を公表する。
|