2012 Fiscal Year Research-status Report
中学生の確かな体育的学力の定着を目指す高く遠くへ跳び越えるハードル走の指導の検討
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24700631
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
大塚 光雄 立命館大学, スポーツ健康科学部, 特任助教 (20611312)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 体育科教育 / ハードル走 / 中学生 / 発育発達 |
Research Abstract |
これまで申請者は,小学生を対象に「高く遠くへ跳び越える」ハードル走の指導法を開発し,安全に子どもたちの技能を高めたことを報告した.一方,発育段階が上がった中学生では,運動嫌い増加や体力二極化の進行等の特徴がみられ,中学生の発育段階に応じたハードル走の指導法が求められている.そこで本研究では,中学生にふさわしい実験的な指導法を開発し,その指導法は運動嫌いを含む子どもたち全員の記録,また走・跳を繰り返す基本的な運動能力を高めることができるかについて検討し,確かな体育的学力の定着に向けたハードル走の授業の提案をすることした. まず2012年4~6月に実験プロトコルの詳細を検討した.ここでは,これまでの先行研究に関するディスカッションや被験校の選定を行った.この作業が当初の予定よりもスムーズに進行したため,平成25年度に実施する予定であった実験内容を本年度に実施することとした. 2012年8月では,地元サッカーチームや中学校に通う生徒30名を対象に,数回ハードル走の練習をさせた後,ハードル走の測定を弊学実験走路にて行った.その結果,ハードル間の距離を狭く設定し,ハードルロスタイムによってハードル走の技能を評価した場合,コンパクトにハードルを越える動作がハードル走の技能と関係することが明らかとなった.この動作は身長や体重などの身体的特徴や筋力など,発育段階に影響を受けないものであった.この結果は,運動嫌いを減らす上で重要な知見であるといえる. また2012年11月~12月では,弊学附属中学校に通う生徒約60名を対象に,ハードル走の実験授業を行い,授業前後のハードル走の動作を弊学実験走路にて測定した.実験結果は現在,解析中であり,2013年度中にはその詳細を明らかにすることができるといえる.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
実験プロトコルの確定が素早く終了したため,2012年春に附属校である立命館守山中学校や地元サッカークラブチームに実験の依頼をした.その結果,管理職・体育教員・担任・保護者・生徒からの協力を得ることができ,スムーズに実験授業および測定を開始することができた.これは2年目までに実施する予定であり,実験の進行段階が順調且つ,スムーズに進行していることを示すものである.今後は積極的に学会発表や論文投稿をしていきたい.
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Strategy for Future Research Activity |
2012年8月では,地元サッカーチームや中学校に通う生徒30名を対象に,数回ハードル走の練習をさせた後,ハードル走の測定を弊学実験走路にて行った.また2012年11月~12月では,弊学附属中学校に通う生徒約60名を対象に,ハードル走の実験授業を実施した.これらの実験結果をまとめ,スポーツ教育学研究やJournal of Teaching in Physical Educationに投稿する予定でいる.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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