2013 Fiscal Year Research-status Report
サッカーのゲーム構造論にもとづくコーチング理論の実践的展開と映像化に関する研究
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24700651
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
木庭 康樹 広島大学, 総合科学研究科, 助教 (60375467)
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Keywords | サッカー思想 / ゲーム構造論 / 戦術的ピリオダイゼーション |
Research Abstract |
平成25年度は、サッカーのゲーム構造論の研究の思想的根幹を担う「戦術的ピリオダイゼーション」に関して、まず8月下旬にポルトガルのアルガルべにおいてその実践の映像収集を行い、その研究者であるポルト大学のジョージ・マシエル氏にインタビュー調査を実施した。また11月下旬から12月初旬にジョージ・マシエル氏を日本に招聘し、サンフレッチェ広島とガンバ大阪で「戦術的ピリオダイゼーション」について講演を行ってもらった《J.マシエル(木庭康樹,大野さくら訳):育成年代のフットボール!フットボールの未来と未来のフットボール.サンフレッチェ広島講演原稿(2013年11月29日,於:広島青少年文化センター,未刊行)〔Jorge Maciel (2013) Youth Football! The Future of Football and the Football of the Future!. (unpublished)〕J.マシエル(木庭康樹訳):戦術的ピリオダイゼーション―芸術的な科学―.ガンバ大阪講演原稿(2013年12月2日,於:ガンバ大阪クラブハウス,未刊行)〔Jorge Maciel (2013) Tactical Periodization -A Science with Art...-. (unpublished)〕》。また、この講演に先立ち、本研究成果の中間報告も実施することができた。なお、その際にも通訳や講演資料の翻訳、インタヴューなどを通じて「戦術的ピリオダイゼーション」に関する様々な有益な示唆を得ることができた。また、平成26年度には、日本体育学会第65回大会体育哲学専門領域シンポジウムA「スポーツ実践の思想 実践思想のパフォーマンス」(岩手大学)において「戦術的ピリオダイゼーション」の思想的背景に関する研究発表を実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
本研究のテーマに関わる資料収集や映像データ収集は、前年度までに概ね終了しており、あとは資料の翻訳作業や考察の結果を論文としてまとめる作業を残すのみである。残りの2年の研究期間は、研究成果を学会発表や投稿論文という形で公表していく作業に費やす予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、これまで得られた資料をまとめ、研究成果を学会発表や投稿論文という形で公表していく。とりわけ、平成26年8月下旬には、日本体育学会第65回大会体育哲学専門領域シンポジウムA「スポーツ実践の思想 実践思想のパフォーマンス」(岩手大学)において「ポルトガルサッカーの実践思想とレンディメント―戦術的ピリオダイゼーションの思想力―」というテーマで発表を実施する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初の研究計画よりも研究の進行状況がよく、前倒しで次年度の予算を使用し、研究の進度を更に早めて研究内容を充実させるため。また、研究のまとめや研究成果の公表を最終年度以前にも実行が可能となり、それに向けた早期の予算の使用も見込む必要があったため。なお、未使用額については、外国人研究者の招聘費が当初の予定よりも少なくなり、次年度以降の使用計画で予算を執行するため、繰り越すことにした。 国内を中心に研究成果発表のための講演や学術誌への投稿などを実施した。なお、未使用額については、残りの文献の翻訳作業もしくは研究成果発表等に使用する予定である。
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