2015 Fiscal Year Annual Research Report
サッカーのゲーム構造論にもとづくコーチング理論の実践的展開と映像化に関する研究
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24700651
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
木庭 康樹 広島大学, 総合科学研究科, 准教授 (60375467)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | サッカーゲーム構造論 / 比較関数 / スポーツ関数 / 獲得性 / 相互性 / 身体運動形式 / パレート最適 / 疎外 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、ポルトガルポルト大学のヴィクトル・フラーデ教授によって提唱された「戦術的ピリオダイゼーション理論」をスポーツ哲学の観点から体系的に考察し、これを「サッカーのゲーム構造論」に接続させることで、両理論を拡張・統合させることを目的とした。研究代表者は、「体育・スポーツ哲学研究」第31巻第1号において「サッカーのゲーム分析のための原理論構築に向けたスポーツのゲーム構造論に関する研究―『身体運動競技(スポーツ)』の基底詞としての『競技』概念の検討―」と題し、構造主義の観点から、遊戯としての「競技」の〈構造〉に着目しつつ、これを競技関数:A = cf(a,b) = a>b, a=b, a<b | rによって定式化することができた。また、『体育・スポーツ哲学研究』第34巻第1号において「サッカーのゲーム分析のための原理論構築に向けたスポーツのゲーム構造論に関する研究II―『身体運動競技(スポーツ)』の限定詞としての『身体運動』概念の検討―」などの成果によって、競技に関わる身体運動性やスポーツにおける身体運動の構成や発展を明らかにし、「サッカーのゲーム構造論の基礎論の構築を終えることができた。今後の課題はこれをコーチング場面へより実践的に応用することである。つまり、先の哲学的思想研究から得られた結果にもとづきながら、指導者にコーチングコンセプトを立てさせ、実際にそれがトレーニングやゲームに具現化されているか、またその映像を教材化することができるかを、「クリッピング」によって編集された映像等で検証し、本研究によって得られた映像を「iPad」によってコーチング現場で瞬時に利用可能とすることである。
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