2013 Fiscal Year Annual Research Report
競技者を対象としたスポーツチームに対する結果予期の実態と関連要因の明確化
Project/Area Number |
24700666
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
荒井 弘和 法政大学, 文学部, 准教授 (30419460)
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Keywords | チームビルディング / スポーツ集団 |
Research Abstract |
事前に計画されたとおり、研究1(集団の結果予期尺度の開発)・研究2(集団の結果予期の実態把握と関連要因の横断的検討)・研究3(集団の結果予期の関連要因の縦断的検討:2時点測定)において得られたデータをクリーニングした後、データの解析を行った。 その結果、集団の結果予期が、「性別」や「個人種目・団体種目」等の要因で異なっていること、「学年」では異なっていないことが明らかとなった。また、「部全体の人数」や「総練習時間」と関連していること、「競技の経験年数」、「ミーティングの実施回数」、「ミーティングの実施時間」とは関連していないことが明らかとなった。さらに、差が認められたセグメントごとに分析を行った。具体的には、性と個人種目・団体種目ごとに対象者を分けて、相関分析を行った。すると、集団の結果予期が関連する変数と、集団の心理的パフォーマンスに対するコレクティブ・エフィカシーが関連する変数は、一致していないことが明らかになった。 そして、研究1・2の解析結果について、11月に開催された日本スポーツ心理学会の大会において、研究発表を行い、本研究課題に関連する複数の研究者から、多くの助言を得た。 つづいて、研究4(集団の結果予期の関連要因の縦断的検討:事例検討)・研究5(集団の結果予期が心理的パフォーマンスを予測する可能性の実証的検討)については、新入部員が合流して新チームが発足する平成26年3月より、法政大学体育会の特定の運動部員を対象として、縦断的なデータ収集を開始している。
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Research Products
(4 results)