2013 Fiscal Year Research-status Report
初心者を対象とした背面跳びの新しい学習指導プログラムの確立
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24700668
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
渡辺 輝也 愛知学院大学, 心身科学部, 講師 (60586783)
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Keywords | 背面跳び / 学習指導プログラム / ステップ・バイ・ステップ |
Research Abstract |
本研究の目的は,Watanabe & Kobayashi (2010) が提案した背面跳びの新しい初心者指導法の各種学習指導場面における学習効果の詳細な検討を行い,学習の停滞や障碍事例への対処法をも備えた,初心者を対象とした背面跳びの新しい学習指導プログラムを確立することにあった.この目的を達成するために,平成25年度には,中学生及び大学生を対象とした集団指導場面および個別指導場面における新しい学習指導プログラムの学習成果の検討と学習の停滞や学習障碍への対処法の確立に取り組んだ. 平成24年度までの研究成果を踏まえ,平成25年度には,まず,Watanabe & Kobayashi (2010) が提案した新しい初心者指導法をベースとした背面跳びの学習指導プログラムを作成し,陸上競技の授業において11名の受講生を対象として背面跳びの学習指導を行った.その結果,受講生のうち10名については,背面跳びの粗形態の習得に成功した.これに対して,1名の受講生については,背面跳びの空中動作ではなく椅子に座ったような姿勢をとる,いわゆる「腰かけ跳び」に陥ってしまう学習のつまずきが発生した.以上の研究内容について,平成25年度には,国際会議における1度の研究発表を行った. 加えて平成25年度には,ごく少人数の学習者を対象とした学習指導場面において,この「腰かけ跳び」の発生という事態に対処するための指導法の確立に取り組んだ.その際,助走・踏切・空中動作・着地という経過に際して,学習者に方向感覚を従来とは変えさせることを試みた結果,複数名の学習者について,この学習のつまずきを解消することに成功した.以上の研究内容については,現在のところ,学習成果の批判的検討を継続している.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画において,平成25年度には,以下のことが予定されていた.すなわち,さまざまな学習者の学習過程をデジタルビデオカメラを用いて詳細に記録すること,記録された学習過程において学習の停滞あるいは学習障碍が認められた事例について,その学習の停滞あるいは学習障碍の発生プロセスに検討を加えること,および得られた資料の検討と実践場面における試行錯誤を通して,学習の停滞あるいは学習障碍への対処法を確立することである. 以上の研究計画のうち,学習指導過程の記録の蓄積に関しては,研究代表者の異動に伴いより充実した研究フィールドを得ることができたために,十分な成果を得ることができた.また,学習の停滞あるいは学習障碍という現象の発生プロセスの検討,およびこれらの学習の停滞や学習障害に対する対処法の確立という研究課題に対しても,おおむね予定通りの研究成果が得られている. 以上のことから,研究計画全体としてはおおむね順調に進展していると考えられる.
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度まではおおむね計画通りに研究を推進することができた. それゆえ平成26年度は,計画通りに研究を推進するとともに,これまでの研究成果をとりまとめ,研究成果の公表に取り組む予定である.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本研究計画では,研究協力者が勤務する学校現場に配置された走高跳用マット等の用具を通常の教育活動を推進する場合よりも高い頻度で利用し,学校現場に配置されたこれらの用品について消耗が生じた場合には本研究費で補てんすることとなっている.昨年度については,走高跳用マットの補てんの必要が生じたが,受け入れ側の保管場所の検討等に時間を要した関係で,昨年度中に購入を行うことができなかった. 昨年度購入予定であった走高跳用マットを本年度中に購入する予定である。
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Research Products
(2 results)