2013 Fiscal Year Research-status Report
腓腹筋内側頭は遠位部をモジュレーターとして発揮パワーに応じた弾性特性変化をするか
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24700680
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Research Institution | Kurashiki University of Science and the Arts |
Principal Investigator |
枝松 千尋 倉敷芸術科学大学, 生命科学部, 准教授 (80351948)
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Keywords | 腓腹筋内側頭 / コンパートメント / 発揮パワー / 弾性特性 |
Research Abstract |
ヒトの爆発的なパワー発揮のメカニズムの解明は、スポーツ科学の分野において重要なテーマである。我々の先行研究から、要求されるパワー発揮の増大とともに腓腹筋内側頭の遠位部は筋活動を低下させることで最適な弾性特性へと調整しているのではないかという着想に至った。そこで本研究では腓腹筋内側頭の遠位部が弾性特性のモジュレーターとしての機能を有しているかに焦点を絞って検討することを目的とする。24年度までの研究では、カーフレイズに対してホッピングでは発揮パワーが大きくなるにもかかわらず腓腹筋内側頭の遠位部の筋活動は減少することを明らかにした。しかし、ホッピングの跳躍高を変化させた場合の遠位部の筋活動変化には個人差があり、発揮パワーの違いによって同一筋内の特定の部位がその筋の弾性特性を制御している可能性を示唆するには至らなかった。その理由の一つとして、発揮パワーの設定を跳躍高(跳躍周期)で行っていたことが挙げられる。そこで25年度は、同一周期において発揮パワーの設定を行うために傾斜角度可変型ジャンプ台の作成を行った。 さらに、これまでの研究結果を国際学会と国内学会において発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年度の実施状況報告書での計画通り傾斜角度可変型ジャンプ台は完成したが、構造の検討と修正に時間がかかった。そのため傾斜角度可変型ジャンプ台を用いた実験を行うまでには至らなかった
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Strategy for Future Research Activity |
26年度は傾斜角度可変型ジャンプ台を用いたホッピングを行うことで、実験条件の設定がより精度の高いものになると考えている。その結果、信頼性の高い実験データが得られることを期待している。さらに本年度は筋電図での検討に加えて超音波エコーを用いた実験を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
実験機器の完成に時間がかかり、予定していた実験を進めることができなかったため、当初予定していたよりも実支出が少なくなった。 実験計画の進行に伴う人件費・謝金や消耗品の補充を行う。さらにジャンプ台の調整も行う。 学会発表として、アメリカスポーツ医学会および日本体力医学会大会で発表を行う予定であり、その際の旅費として使用する。 最終的には論文投稿を行う予定であり、その際の投稿に係る経費に使用する。
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