2013 Fiscal Year Annual Research Report
個人の体力・技術特性に着目した投擲競技のトレーニング方法に関する研究
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24700681
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Research Institution | International Pacific University |
Principal Investigator |
藤井 宏明 環太平洋大学, 体育学部, 講師 (20615843)
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Keywords | ハンマー投 / ターン動作 / 重量変化 / 体重 |
Research Abstract |
本研究の目的は,日本人選手のハンマー投選手2名(体重102kgおよび64kgの選手)を対象として,ハンマー投ターン動作中におけるハンマーの重量変化させた場合のハンマー張力と投擲動作との関係性,ハンマー投のパフォーマンスと大きく関与している体重との関係性,およびハンマー投におけるアシステッドおよびレジステッドトレーニングトレーニングにおいて選手が用いる最適な投擲物の重量の選択方法について明らかにすることを目的とした. その結果,軽重ハンマーにおいては,体重に関係なく6.5kg以下の軽重量ハンマーを用いた場合,正規重量の10%以上のターン動作中のハンマー張力の減少がみられた.負荷軽減の度合いの適正な基準は,近い将来に通常の方法でその記録を出し得る程度の範囲に留める必要があるため,その範囲は抵抗負荷の10%以内といわれている.したがって,現段階においては,スピードトレーニングとして扱うべきハンマーの重量の選択は,体重に関係なく6.5kgから7.26kg以下の範囲の重さのハンマーを使用すべであると考えられる. また,ハンマーヘッドにかかる張力が最大となる重量は7.6,7.9kgであった.さらに,体重が100kgを超える選手は,60kgの選手と比較して,高重量ハンマーにおけるターン動作中のハンマー張力の減少が少ないことが明らかとなった.したがって,レジステッドトレーニングとして高重量ハンマーを扱う場合は,体重によって選択するハンマーの重量を変化させる必要性があると考えられる.
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