• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2012 Fiscal Year Research-status Report

運動の抗老化メカニズムをタンパク質のアセチル化から探る

Research Project

Project/Area Number 24700702
Research Institution地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所)

Principal Investigator

川上 恭司郎  地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (90589227)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2014-03-31
Keywords老化 / 運動 / アセチル化 / 翻訳後修飾 / 健康長寿 / アンチエイジング / 抗老化
Research Abstract

本研究では運動の抗老化メカニズムを調べるため、ラットを用い、アセチル化タンパク質に焦点を絞った研究を行っている。①加齢に伴い肝臓、筋肉をはじめとした様々な組織中のアセチル化タンパク質の発現量が変化するか、②運動によりその変化が影響を受けるか、③液体クロマトグラフィー質量分析(LC-MS/MS)解析により変化が見られたタンパク質の同定、以上の3点を明らかにすることを目的としている。本年度はラットの飼育と運動および肝臓についての解析の一部を行った。
加齢実験群(9と27ヶ月齢)および運動実験群(25.5ヶ月齢の運動群、非運動群)のラット肝臓から細胞破砕液および細胞分画として細胞質画分、ミトコンドリア画分を調製した。 アセチル化タンパク質量の発現量測定にはアセチル化リジン特異的抗体を使用したウエスタンブロット解析を行った。運動は二ヶ月間(23.5→25.5ヶ月齢)、週4回 月、火、木、金に60分間/日のトレッドミル運動を行った。
その結果、SDS-PAGEによる一次元での解析(分子量別に分離)により、ラット肝臓のミトコンドリア画分においてアセチル化タンパク質量が加齢に伴い減少すること、老齢ラットの定期的運動によりアセチル化タンパク質量が増加することを見出した。
現在、二次元電気泳動による詳細な分離・解析、肝臓以外の組織での検討、LC-MS/MSによる加齢および運動によって変化が見られたアセチル化タンパク質の同定への準備を進めている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

平成24年度は動物試料の作成と肝臓におけるアセチル化タンパク質の発現量変化のSDS-PAGEによる一次元での解析を行い、ミトコンドリア画分において加齢・運動による差異を見出すことができた。研究計画通り進んでおり、おおむね順調に進展していると評価する。

Strategy for Future Research Activity

現在までに肝臓において加齢および運動によりミトコンドリア分画にアセチル化タンパク質発現量の変化が見られている。この結果は一次元(タンパク質の分子量)での分離であり、より詳細なタンパク質の分離・解析を行うために二次元電気泳動(一次元目:等電点、二次元目:分子量)での分離を行う。そして、変化の見られたアセチル化タンパク質を同定するためLC-MS/MS解析を行い、そのタンパク質が何であるかを決定する。
加えて肝臓以外の組織においての変化も見るため、他の組織の細胞破砕液(必要に応じて細胞分画)での解析を行い、アセチル化タンパク質の発現量に差が出るかを検討し、差がみられた場合はタンパク質の同定を行っていく予定である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

次年度は今年度採取した試料を用いて、二次元電気泳動、LC-MS/MS測定による解析を行っていく。解析にあたっての装置は現施設に既存のものを使用するため、研究費の使用は解析に必要な試薬類の購入が主となる予定である。

  • Research Products

    (3 results)

All 2012 Other

All Presentation (2 results) Remarks (1 results)

  • [Presentation] ラット腎臓におけるヒストン修飾および遺伝子発現に対する加齢と長期食餌制限の影響2012

    • Author(s)
      川上恭司郎,中本英子,形本静夫,後藤佐多良
    • Organizer
      第85回日本生化学会大会
    • Place of Presentation
      福岡
    • Year and Date
      20121214-16
  • [Presentation] ラット腎臓のヒストン修飾に対する加齢と長期食餌制限の影響2012

    • Author(s)
      川上恭司郎,中村明宏,形本静夫,後藤佐多良
    • Organizer
      第6回日本エピジェネティクス研究会年会
    • Place of Presentation
      東京
    • Year and Date
      20120514-15
  • [Remarks] 川上恭司郎の研究ページ (K.K Lab) トップページ

    • URL

      http://kyojiro.com/

URL: 

Published: 2014-07-24  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi