2014 Fiscal Year Annual Research Report
継続的運動は感染症モデルラットの炎症惹起に伴う臓器のニトロ化傷害を軽減するか?
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24700704
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Research Institution | Hokuriku University |
Principal Investigator |
池田 啓一 北陸大学, 薬学部, 講師 (90453597)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ニトロトリプトファン / ニトロ化ストレス |
Outline of Annual Research Achievements |
感染は、酸化傷害を生体に及ぼすが、その一つに生体物質へのニトロ化ストレスが知られている。身体運動による体力の増加は、感染症予防および感染症による臓器障害の軽減に有効であるとされているが、そのメカニズムは明らかではない。本研究では、我々が独自に開発した抗ニトロ化タンパク質抗体を用い、プロテオーム解析や生化学的手法により、運動群と非運動群とで感染に伴うニトロ化タンパク質の消長がどのように変化するか検討する。今回は、ラットに対し敗血症を起こさせるリポ多糖の投与量とラットの感受性について、投与量を変えて比較した。腎臓において、誘導型NO合成酵素の発現誘導に投与量による差異は見られず、1次的に発現量が上がった後に、発現量が低下する傾向が見られた。Mn-スーパーオキシドジスムターゼの誘導については量依存的および時間依存的な増加が見られた。筋については、6-ニトロトリプトファンの検出を行ったところ、量依存・時間依存の両方の傾向が見られ、臓器によって、ニトロ化や酵素誘導の傾向に差異が見られることが予測された。
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