2012 Fiscal Year Research-status Report
瞬時の判断を伴う動作と膝前十字靱帯損傷の関連性および予防への活用
Project/Area Number |
24700709
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
佐保 泰明 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 助手 (90438036)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 前十字靱帯 / 傷害予防 |
Research Abstract |
健常成人スポーツ選手を対象に立ち幅跳びから以下の予測条件下と非予測条件下において、45度サイドステップ(S45)、90度サイドステップ(S90)、45度クロスオーバーステップ(C45)を実施した。本研究では前十字靱帯損傷が生じているとされる足部接地直後(接地後40msec以内)の膝関節運動に着目した。男子選手においてS45では非予測条件下の方が膝外転モーメントが有意に大きくなり、またS90においては非予測条件下の方が膝内旋モーメントが有意に大きくなる結果を得た。またこうしたリスクは女性の方が高まる傾向があった。近年では体幹運動と前十字靱帯損傷の関連性が指摘されているため、本研究でも計測したところ、非予測条件により、体幹の傾斜が増大する傾向が確認された。これらの結果から、スポーツ動作に近い非予測課題でのステップ動作により膝前十字靱帯損傷のリスクが高まることが確認できた。今後導入する予防プログラムの効果判定として非予測条件でのステップ動作の有用性が確認できた。また、本研究結果をもとに次年度導入する予防プログラムを作成した。内容は体幹筋力、バランス、アジリティ、ジャンプトレーニングを中心としたプログラムを作成した。特に本研究の中核をなす、非予測条件に類似したステップ課題を組み込んだ。コンプライアンスを高めるため、ウォーミングアップ時に導入できる内容とし、15分程度で実施できる内容とした。 また、本研究は予防プログラムの効果判定とするための、サッカー選手を対象としてベースラインとなる傷害調査を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度の目標であったステップ動作の解析とそれを基にした予防プログラムの作成は当初の計画に近い形で進行している。 しかしながら、本研究ではステップ動作を競技特性とする種目間でも検討する予定であったが、現在の進捗状況として、サッカー、ラクロス、アメフトにとどまっており、今後ラグビー、バスケットを追加する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は今年度に作成した予防プログラムを導入し、介入前後で動作がどのように変化するか検討する予定である。 また、今年度、実施ができなかった競技に関する動作解析も進める。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
主に実験に伴う被験者謝礼および実験消耗品の購入に充てる。また、研究成果発表・情報収集のための学会参加費として使用する。
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Research Products
(2 results)